【ORAS】メガバクーダ（ダブルバトル＆トリプルバトル型）についての育成論
2016/09/29
今回はダブルバトル・トリプルバトルにおける「メガバクーダ」の育成論です。
【バクーダ】
タイプ：ほのお・じめん
種族値：H70 A100 B70 C105 D75 S40
特性：マグマのよろい、ハードロック、いかりのつぼ
【メガバクーダ】
種族値：H70 A120 B100 C145 D105 S20
特性：ちからずく
バクーダは、ルビーサファイアで登場した「ほのお・じめんタイプ」のポケモンです。攻撃面・防御面共に優秀なタイプの組み合わせを持っている他、A100・C105と火力種族値が高めで、それを活かせる高火力技も豊富に覚えるなど、多くの優秀な要素を持っていますが、その一方でSが40と鈍足であるにも関わらず耐久が低いという難点もあります。
また、鈍足を補える先制技も覚えないことや、火力の種族値についてもインフレが進んでいる6世代環境ではそれほど高いと言えないこともあり、XYでは対戦で見ることが少ないポケモンでした。しかし、ORASでメガシンカを獲得したことで、評価が大きく変わることとなります。
メガバクーダの種族値は、Sが40から20まで下がった代わりにAが120、Bが100、Cが145、Dが105と他の箇所の数値が大きく上昇しました。
耐久面が平均以上の数値まで上昇したことで立ち回りがしやすくなった上、C種族値に関しては145と全ポケモン中でもトップクラスの数値になり、「追加効果のある技の追加効果がなくなる代わりに、威力が1.3倍になる」という特性「ちからずく」も獲得したため、高火力特殊アタッカーとして間違いなく強力なポケモンに成長したと言えるでしょう。
鈍足・高火力・高耐久のメガバクーダは特に「トリックルームパーティ」においてメインアタッカーとしての活躍が期待できますが、シングルバトルにおいてはトリックルーム下での行動回数を確保しにくいので、ダブルバトル・トリプルバトルを想定した育成論となります。
特性
メガ進化前：ハードロック（効果抜群の技を受けたとき、そのダメージが3/4に軽減される）
メガ進化後：ちからずく（追加効果のある技の追加効果がなくなる代わりに、威力が1.3倍になる）
メガ進化前の特性は、効果抜群技のダメージを軽減できる「ハードロック」が良いでしょう。基本的にすぐにメガ進化をしたいポケモンですが、後出しする際などに発動するとおいしい特性です。メガ進化後の特性は前述した「ちからずく」となります。この特性によって非常に高い火力を引き出すことができます。
性格
れいせい（C↑ S↓）
トリックルーム下で高火力特殊アタッカーとして運用したいので、「れいせい」とします。また、トリックルーム下でできるだけ多くの相手に対して先手を取ることができるように、S個体値は0（最遅）にすることが望ましいです。
持ち物
バクーダナイト
メガバクーダ型なので、これで確定です。
技構成
効果：1割の確率で相手を「やけど」状態にする。相手全体を攻撃する。
タイプ一致メインウェポン。命中がやや不安ですが、ダブル・トリプルバトルにおいては相手全体を攻撃できる技である上、特性「ちからずく」の補正もかかるので、非常に強力です。全体技は2体以上の相手を攻撃する際には威力が3/4になってしまいますが、相手全体に与えるダメージは単体技以上となるので、ダメージレースにおいて優位になりやすいです。
効果：1割の確率で相手のDを1段階下げる。
こちらもタイプ一致のメインウェポン。炎技が半減される岩タイプ、水タイプ、炎タイプに対して等倍以上で通る上、特性「ちからずく」の補正がかかる技であり、威力・命中共に安定しているため、外す理由のない優秀な攻撃技です。
相手1体しか攻撃できない技ですが、全体技対策として「ワイドガード」を持ったポケモンが多いダブル・トリプルの環境においてはその対策として単体技も需要が高いです。
効果：1割の確率で相手を「やけど」状態にする。
単体を狙えるタイプ一致の炎技。バクーダはタイプ一致の炎技と地面技だけでも範囲が広い上、メイン炎技の「ねっぷう」が「ワイドガード」で無効化されてしまうため、この技も是非欲しいです。特性「ちからずく」の補正もかかるので、火力は申し分ありません。ギルガルド（ワイドガード持ち）と、「だいちのちから」が通らない飛行タイプ、草タイプの並びに対して特に使用する機会が多いです。
効果：そのターンに受ける技を無効化する。連続で使うと失敗しやすくなる。
メガバクーダはトリックルームパーティにおけるメインアタッカーであり、相手から狙われやすいので、1ターン凌ぐことができるこの技は非常に使用機会が多いです。またトリックルームを発動していない状況では上の攻撃を受けやすいので、この技がなければかなり立ち回りが制限されてしまいます。
努力値配分
H236 C252 B20
重火力特殊アタッカーとして運用したいのでHCベースの配分とします。Hは定数ダメージが最小となる16n-1調整の実数値175にし、Cは全振り、余りは物理先制技などを意識してBに20振ります。
運用方法
メガバクーダは先発、後発どちらで出しても機能するポケモンですが、基本的にトリックルームを使用している状態で攻撃することを意識しましょう。トリックルームを使用していない状態ではほとんどのポケモンに先手を取られてしまい、高火力技を数回耐えられるほどの耐久もないので、行動機会を確保しにくいです。
したがって、味方のポケモンでトリックルームを使用するまでは、場に繰り出さないもしくは「まもる」で場を凌ぐといった工夫が必要になります。トリックルームさえ使用してしまえば、あとは高火力・広範囲の攻撃技で暴れることが可能になるので、その間に一気にダメージを稼いでいきましょう。
メガバクーダと相性の良いポケモンは、「ブルンゲル」です。
相性補完に優れており、「トリックルーム」を使用できるので、メガバクーダを大いにサポートすることができます。ブルンゲル自身もトリックルーム下で「しおふき」を主軸にしたアタッカーになることができるので、その点も優秀です。