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【ORAS】クレセリア(ローテスイッチトリル型)についての育成論

      2016/03/24

クレセリアについて

種族値:H120-A70-B120-C75-D130-S85(600)

第四世代で登場してから、どの世代、どのバトル形式でも大人気のクレセリア。圧倒的耐久力を誇り、火力インフレが叫ばれる昨今においてもHB特化クレセを確1にするのは不可能と言われています。どれくらい硬いかをわかりやすく表現すると、仮に(実現は不可能ですが)『メガ』バンギラスが『ハチマキ』を巻いて『タイプ一致弱点』のかみくだくを使っても、急所に当たらないかぎり落ちないレベルです。

はたき落とすの強化やゴースト・あくタイプの一貫性向上など逆風はあるものの、未だに他の耐久ポケモンとは一線を画す超性能と言えるでしょう。さて、今回はローテーションバトルにおけるスイッチトリパの機動役としてのクレセリアを考察していきます。

スイッチトリパって?

相手が普通のパーティのときはトリルを使い、相手がトリパのときは使わず(もしくはトリルを使われたら使い返して)攻める、基本的に中速域のポケモンで構成されたパーティのことです。そのため、中速トリパなどとも呼ばれます。

パーティ単位で非常に型バレしにくく、選出段階で相手の読み間違いを容易に誘発することができるという特徴があります。デメリットとしては、パーティ全体で種族値の無駄が目立つため中途半端になりやすく、相手の型の影響を受けにくい特化型パーティにやや弱い点でしょうか。それを意識した上で、対策を考えつつパーティを構築することが鍵になります。

性格・特性

特性に関してはふゆうしかないため一択です。性格は、トリル下で抜けるポケモンを多くすることはもちろん、ORASもやや物理寄りの環境になっているため、特にキザン等あくタイプのアタッカーを意識してB↑S↓の『のんき』が一番でしょう。

特殊ガルド、メガゲンなど高火力特殊アタッカーを強く意識するならD↑S↓の『なまいき』も選択肢に入ってきますが、ローテでは容易に他ポケに回せるためあまりオススメしません。

個体値・努力値

個体値:H31、A0、B31、C31、D31、S0

イカサマ対策として、Aは低ければ低い方がよいかと思います。その他はキザンピンポのめざ格闘、メガハッサムピンポのめざ炎を採用しない限り、最高数値(Sは最低数値)で固定です。

努力値:H252、A0、B252、C0、D4、S0

殆どの場合トリルを打つことになるため、Sに振る必要は全くありません。中速トリルが苦手とするファイアローを受けることも視野に入れ、基本はHBぶっぱ、ないしHBベース。HBベースの場合はBを削り、残りは仮想敵によってCないしDに振り分ける形となります。

特にシングル環境において、メガガルがクレセのサイコキネシスを耐えるみがわりを張る調整をよく見ますが、ローテの場合は無理にクレセで突破する必要はありませんので他のポケモンで処理する方が建設的でしょう。

[物理]

特化(194)メガガルおんがえし 26.4%~31.7%
特化(146)鉢巻アローブレバ 34.8%~41.4% 確3
特化(189)珠バシャはたきおとす 42.2%~50.2%
A252(182)鉢巻ガブげきりん 43.6%~51.5% 超低乱数2(6.6%)

[特殊]

特化(191)メガバナヘドばく 29%~34.3% 超低乱数3
無振(190)メガゲンシャドボ 51.1%~60.7% 確2
C252(211)メガリザYオバヒ 68.7%~81%

持ち物候補

オススメ:メンタルハーブ
その他候補:ゴツゴツメット、オボンのみ、たべのこし、ラムのみ

基本はボルト等のちょうはつ対策になり、他ポケとかぶりづらいメンタルハーブが最適です。その他は負担をかけるか、確定数をずらすかでお選びください。

技構成

確定技:トリックルーム、つきのひかり、どくどく

トリパのためトリックルームは固定。コンセプト上パーティ単位で苦手なアローを受けるため、つきのひかりも固定です。どくどくは場合によっては他のポケに回しても問題ありませんが、他のポケが広範囲をカバーするメリットの方が大きいため今回は固定とします。

選択技:サイコキネシス、れいとうビーム

サイコショックが刺さる場面は現環境ではほとんど想定できないため、安定のサイコキネシスもしくはドラゴン対策でれいとうビームを入れるかの選択になります。補助技は既に3つ入ってる関係上メンハを持ってもちょうはつ2回で詰んでしまう(特にローテは交代が難しい)ため、ここでは攻撃技のみを抽出しています。

サイコキネシス

H252(167-115)メガゲン確2(50.2%~61%)
H252(187-140)メガバナ確3(36.3%~44.9%)

れいとうビーム

H4(167-120)カイリューマルスケ込確2(33.5%~39.5% + 67%~79%)
D4(183-106)ガブ確2(67.7%~80.8%)

相方候補

ルカリオ

クレセが苦手とする虫を1/4、悪を1/2、どくどくを無効にし、虫にはエッジ、悪にはインファ(かわらわり)が刺せるため相性だけでも非常に優秀です。さらに、スイッチトリパにおいてキーポイントとなる先制技をしんそく、マッハパンチ、しんくうはと3つも覚え、ほぼ確定枠となるほど相方に相応しいポケモンです。

キリキザン

こちらもクレセが苦手な悪を1/2、ゴーストを1/2、どくどくを無効にし、悪にはかわらわり、ゴーストにはつじぎりを刺せるため優れた相性補完を見せます。先制技もふいうちを備え、ルカリオと比較すればやや安定性を欠くものの、最低限の条件は満たしていると言えるでしょう。

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