【ORAS】オニゴーリ(ムラっけ)についての育成論
今回はシングルバトルにおける「オニゴーリ」の育成論です。
【オニゴーリ】
種族値:H80 A80 B80 C80 D80 S80
特性:せいしんりょく、アイスボディ、ムラっけ
概要
オニゴーリは、ルビーサファイアで登場した「こおり単タイプ」のポケモンです。全ての種族値が80であることが有名ですが、この80という数字は高くもなく低くもない微妙な数値であるため、総合的に見ても優秀なステータスとは言い難いです。
それに加えて、「こおり単タイプ」という弱点が多く耐性が少ない不遇なタイプであることから、長らくマイナーポケモンに甘んじていました。しかし、5世代で登場していた夢特性「ムラっけ」の性能が、6世代に入って注目を集めます。
「ムラっけ」は、「ターン終了時にいずれかの能力が2段階上がり、別の能力が1段階下がる」という特性です。
これについても以前は「どこの能力が上がるか下がるかランダムなので、安定しない運任せの戦法」と評価されることが多かったのですが、考察が進むにつれて、「上がる能力が2段階である一方で下がる能力は1段階なので、基本的には長く居座れば居座るほど強化され、こちらが有利な運ゲーを仕掛けることができる」という評価が主流になりました。
実際にオニゴーリを長く居座らせることを勝ち筋としたPTを使用して高レートを記録したプレイヤーも多いので、無限の勝ち筋を作ることができる優秀なポケモンであると言えます。
特性
ムラっけ(ターン終了時にいずれかの能力が2段階上がり、別の能力が1段階下がる)
前述した強力な特性です。この特性でなければ型が成り立たないため、確定となります。
性格
おくびょう(Sが上がりやすくなり、Aが下がりやすくなる)
オニゴーリは長く場に居座ることで自身が強化されるポケモンなので、できるだけ相手からの攻撃を受けないように展開していきたいです。そのため先手を取りやすくなる「おくびょう」とします。
持ち物
たべのこし(ターン終了時にHPの1/16を回復する)
場に長く居座ることが重要なオニゴーリと相性の良い持ち物。この持ち物と後述の技構成を活かして、相手からの被弾を最小限にする立ち回りをしていきたいです。
技構成
効果:HPの1/4を使って「みがわり」を作る。
耐性が悪く、本体が攻撃を受けることをできるだけ避けたいオニゴーリにとって必須の技。自身より遅く先制技を持たないポケモンとの対面ではほぼノーリスクで使うことができ、1ターンをやり過ごすことができるので「ムラっけ」との相性が優れています。有利な運ゲーを仕掛けるためにも、できるだけこの技を使える状況を作っていきたいです。
効果:そのターンに受ける技を無効にする。連続で使うと失敗しやすくなる。
こちらもターン稼ぎができる技。「みがわり」と違いそのターンには攻撃を受けないので、この技を使用した直後に回避率やSが上がれば一気に有利になることもあります。
「ムラっけ」発動の試行回数を増やせるだけでなく、「みがわり」を使用することによって消耗したHPを「たべのこし」で回復できるという点でも相性が良いので、「みがわり」と「まもる」はセットで必須の技であると言えます。
効果:必ず急所に当たる。
タイプ一致の攻撃技。必ず急所に当たるという追加効果によって、「ムラっけ」でこちらのCが下がっても威力が落ちない点が非常に優秀です。また耐久ステータスを上げてオニゴーリからの突破を困難にしてくる相手にも、急所によるステータス無視が刺さります。
効果:一撃必殺技。
「ムラっけ」で火力が上がっても突破が困難なクレセリア、ヒードラン、ポリゴン2、ラッキーといった高耐久ポケモンを一撃で倒すことができる技。回避率が上昇した場合や、こちらが「みがわり」を残せた場合など、複数回この技を打てる状況を作り出すことも難しくないので、そのような状況では何度か外してもリカバリーが効きます。
一撃必殺技の命中率はこちらの命中率が上がっても下がっても変わらないので、「ムラっけ」の引きに関わらず3割の確率で相手を一撃で倒せるこの技は是非欲しいです。
努力値配分
耐久を確保しつつ、先手を取ってみがまも展開をしていきたいので、HSベースの配分とします。HPは奇数を維持しつつ「たべのこし」の回復量が最大となる16n+1調整(実数値177)とし、Sは全振りして最速にします。余りは、物理と比べると火力が低い相手が多い特殊ポケモンとの対面で「みがわり」を残しやすくなるように、Dに振ります。
運用方法
オニゴーリは、長く場に居座れば居座るほど能力が上がって行き、それに伴って相手から突破される確率も低くなるという性質を持ったポケモンです。したがって、「ムラっけ」のターンを稼げる「みがわり」と「まもる」をいかに多く使えるかが重要となります。
そのような状況を作りやすくするには、ボルトロスやクレッフィの「でんじは」、ジャローダの「へびにらみ」など相手を「まひ」状態にできる技が有効です。「まひ」状態になったポケモンは1/4の可能性で痺れて動けなくなりますし、Sも1/4となるため、相当運が悪くない限り、相手が居座り続けるのならば一度はオニゴーリの「みがわり」が残せる状況を作ることができます。
それを嫌って相手が交代したとしても、そのターンに「みがわり」を残すことができればあとは「まもる」と「みがわり」を交互に繰り返すだけで「ムラっけ」の試行回数を稼ぐことができるので、その点でも相性が良いです。
苦手なポケモンとしては連続技や身代わり貫通技を使用してくるメガガルーラ、メガヘラクロス、メガサーナイト、ニンフィアなどが挙げられます。これらのポケモンにはメガゲンガーが比較的強いため、相方として優秀です。
メガゲンガー、前述の麻痺撒き要員、オニゴーリの3匹の選出は非常に強力であり、PTの主軸とすることができます。