【ORAS】メガデンリュウについての育成論
2016/10/22
今回はシングルバトルにおける「メガデンリュウ」の育成論です。
【デンリュウ】
タイプ:でんき
種族値:H90 A75 B85 C115 D90 S55
特性:せいでんき、プラス
【メガデンリュウ】
種族値:H90 A95 B105 C165 D110 S45
特性:かたやぶり
デンリュウは、金銀で登場した「でんき単タイプ」のポケモンです。可愛らしい見た目をしており、登場以来高い人気を誇っているポケモンですが、電気タイプには他にも優秀なポケモンが多く、Sが55と遅い割には火力と耐久もそれほど高くなかったため、第5世代まではあまり対戦で使われることはありませんでした。
特に火力と耐久がそれほど変わらず、Sが115とデンリュウより圧倒的に高い「ライコウ」の存在が大きな壁となっており、明確な採用理由を見つけることが難しかったと言えます。しかし、第6世代に入るとメガシンカを獲得し、一気に強化されることになります。
メガデンリュウの種族値は、デンリュウと比べるとSが10下がった代わりに、A・B・C・Dは全て上昇し、その4か所全てライコウの種族値を上回ることになりました。
またメガシンカによってドラゴンタイプが追加され、「でんき・ドラゴン」という複合タイプになりますが、このタイプを持っているポケモンはORAS現在メガデンリュウのみとなっているため、他のポケモンにはない独自の耐性を手に入れました。特性についても攻撃的な性能を高めることができる「かたやぶり」になるなど、多くの面で強化されており、非常に優秀なメガシンカポケモンと言えます。
特性
メガ進化前:せいでんき(直接攻撃を受けたとき3割の確率で相手を「まひ」状態にする)
メガ進化後:かたやぶり(相手の特性の影響を受けずに攻撃できる)
メガ進化前の特性は、後出しした際に発動機会の多い「せいでんき」で良いでしょう。メガ進化後の特性は「かたやぶり」となります。この特性によって、「ちくでん」「ひらいしん」「でんきエンジン」のポケモンにも電気技を当てることができるようになるなど攻撃範囲が広くなるため、非常に優秀です。
性格
ひかえめ(C↑ A↓)
特殊アタッカーとして運用したいので、「ひかえめ」とします。メガデンリュウは特性によって火力を増強することができないため、性格補正をかけてできるだけ高いCを確保したいです。
持ち物
デンリュウナイト
メガデンリュウ型なので、これで確定です。
技構成
効果:1割の確率で相手を「まひ」状態にする。
タイプ一致のメインウェポンです。威力・命中共に安定しており、攻撃範囲も広い技なので採用しない理由がありません。多くの相手に対して最高打点となるため、使用機会が多い技です。
効果:通常攻撃技。
メガシンカによってタイプ一致となるメインウェポンです。鋼とフェアリー以外に等倍以上で通るため、電気技と並んで一貫性が高く、威力・命中も安定しているため非常に使い勝手が良い技です。「りゅうせいぐん」は覚えないため、ドラゴン技を採用するのであればこの技一択となります。
効果:技を当てた後に控えのポケモンと交代する。
サイクル戦に強い優秀な耐性を持っているメガデンリュウと相性の良い技。メガデンリュウはSが遅く後攻でこの技を打つことが多いため、味方のポケモンを無償降臨させることができます。威力も低くはない技なので、攻撃とサポート両方の役割を同時にこなすことができます。
効果:1割の確率で相手のDを1段階下げる。
タイプ一致技では突破が難しいバンギラス、ナットレイの弱点を突くことができるサブウェポン。命中は70と低いですが、この技がなければ突破できない相手を7割の確率で突破できると考えれば十分な採用理由を持つ技と言えます。またメガガルーラに対する最高打点にもなります。
努力値配分
H252 B4 C252
耐久重視の特殊アタッカーとして運用したいため、HCに全振りします。余りの4は、物理ポケモンが強力な環境であることを踏まえてBに振ります。
運用方法
メガ進化後の優秀な耐性を活かしてサイクル戦に組み込むため、できれば初手に出してすぐにメガ進化しておきたいです。しかし、相手がそれを読んで初手にデンリュウに強いポケモンを置いてくることもあるので、その場合には交代しつつできるだけ早くメガ進化可能な状況を作り出すことを意識しましょう。
メガデンリュウの主な役割対象は、ファイアロー、ボルトロス、スイクン、水ロトム、火ロトム、サンダー、ナットレイ、メガリザードンYなどです。これらのポケモンに繰り出してメガシンカをし、状況に応じた攻撃技を選択することで有利なサイクルを回していきましょう。
メガデンリュウと相性の良いポケモンは「ファイアロー」です。
メガデンリュウの弱点である地面技を無効にでき、物理ポケモンへの対抗手段として「おにび」も使えるので、メガデンリュウの苦手な部分をカバーすることができます。ファイアローが苦手なボルトロス、スイクン、ロトムなどにはメガデンリュウが強く、「とんぼがえり」も使用できるため、メガデンリュウの「ボルトチェンジ」と合わせてサイクルを回し続けるという動きも可能です。