【ORAS】メガヤミラミについての育成論
2016/05/17
今回はシングルバトルにおける「メガヤミラミ」の育成論です。
タイプ:あく/ゴースト
種族値:H50 A85 B125 C85 D115 S20
特性:マジックミラー
ヤミラミ
タイプ:あく/ゴースト
種族値:H50 A75 B75 C65 D65 S50
抜群(4倍):なし
抜群(2倍):フェアリー
いまひとつ(1/2):どく
いまひとつ(1/4):なし
無効:ノーマル、かくとう、エスパー
特性:するどいめ、あとだし、いたずらごころ
概要
ヤミラミは、RSから登場した「あく・ゴースト」タイプのポケモンです。独特のタイプの組み合わせによりBW2までは弱点が一切存在しませんでしたが、XYになってからフェアリータイプの登場によって弱点が一つできてしまいました。
とはいえ、それでも弱点が一つしかなく、メガガルーラの一致技であるノーマル技を無効にできるので、強力なタイプの組み合わせと言えるでしょう。
種族値は低いものの、特性「いたずらごころ」によって先手を取って変化技を使用することができるので、実際には数値以上の活躍ができるポケモンです。XYの時点ではメガ進化が登場していませんでしたが、当時においても弱点の少なさと特性「いたずらごころ」による妨害性能によって厄介なポケモンとして知られていました。
メガ進化がなくてもそれなりの使用率があったヤミラミですが、ORASではメガ進化を獲得したことでさらに強化されました。
メガヤミラミは、タイプは通常のヤミラミと同じですが、種族値と特性が変化した点が特徴的です。まず種族値について見ると、B・Dがそれぞれ50上昇したことで、不安だった耐久種族値の低さが改善されました。
火力については、Aが10、Cが20それぞれ上昇しました。爆発的な増加ではありませんが、どちらも85と平均的な値になったことで通常のヤミラミでは採用価値の低かった攻撃技にも採用価値を見いだせるようになりました。
以上4か所は種族値が上昇したものの、Sは30低下しました。しかし、ヤミラミは元々Sが遅かった上に、Sよりは耐久が重要なポケモンなので、そちらの種族値が大きく上昇したことを考えれば特に問題がないと言えるでしょう。
このようにメガヤミラミは種族値も大幅に強化されましたが、最大の強化点は特性「マジックミラー」の獲得です。これは「常時マジックコート状態になる」というもので、ほとんどの変化技を跳ね返すことができます。
変化技をメインとして戦うヤミラミにとって痛手となる「どくどく」「おにび」「ちょうはつ」「アンコール」といった技を全て無効にできる上に、相手に跳ね返すことができると言うのは非常に強力です。
全特性の中でもトップクラスの性能を持ったこの特性を与えられたことで、大きく強化されたと言えるでしょう。それではメガヤミラミを採用するにあたって、強力な型について考察していきます。
性格
ずぶとい(Bが上がりやすくなり、Aが下がりやすくなる)
物理アタッカーが強力な環境であり、タイプ的にメガガルーラに有利であるという強みを活かすため、Bに補正をかけます。今回の型では、特殊技を使用するので性格は「ずぶとい」です。
持ち物
ヤミラミナイト
メガヤミラミ型なので、これで確定です。
技構成
おにび
効果:相手を「やけど」状態にする。
多くの物理アタッカーを機能停止させる強力な変化技。メガ進化をしたターンには特性「いたずらごころ」によって先手で使用することができるので、こちらが受ける負担を大きく減らすことができます。定数ダメージを与えることができるのも魅力的であり、非常に汎用性が高いです。
めいそう
効果:CとDを1段階上げる。
努力値だけでは補いきれないCとDを強化する技。メガ進化後の特性が「マジックミラー」なので「ちょうはつ」でこの技の使用を封じられたり、「どくどく」を受けて居座れなくなるということもなく、非常に使い勝手が良いです。この技を複数回使用することができれば、まさに要塞化します。
じこさいせい
効果:最大HPの半分を回復する。
優秀な回復技。高い耐久と相性が良い上に、メガ進化後には「どくどく」を受けることもないので相手を詰ませる性能が非常に高くなります。この技によってHPを保つことで、サイクルに参加させることも可能になります。
バークアウト
効果:100%の確率で相手のCを1段階下げる。
タイプ一致の攻撃技。威力・命中は「あくのはどう」に劣りますが、追加効果がそれを補うほど強力です。この技で相手のCを下げつつ「めいそう」を積むことで特殊ポケモンとの打ち合いに非常に強くなります。
音技であるため相手の「みがわり」を貫通できるという点も魅力的です。無効タイプが存在しない「あくタイプ」の攻撃技なので、特定のポケモンに何もできないということもありません。
努力値について
メガ進化前実数値:H157 A* B139 C85 D86 S70
メガ進化後実数値:H157 A* B194 C105 D136 S40
特殊方面は「めいそう」「バークアウト」で補うことができるので、本来の役割を重視してHBに振り切ります。余りは、火力や素早さより耐久が重要なポケモンなのでDに4振りします。
運用方法など
メガヤミラミは、特性がメガ進化前も後も強力なポケモンなので、それを活かした立ち回りをすることを意識したいです。メガ進化を選択したターンは特性「いたずらごころ」の仕様が残っているので、先手で変化技を使いつつ、「マジックミラー」の状態になることができますが、それ以降のターンは「いたずらごころ」の効果が失われてしまいます。
したがって、次のターン以降も変化技を先手で使用したいという場合には、メガ進化をしないという選択も考えられます。しかし、メガ進化する前の耐久種族値には不安がありますし、状態異常技も受けてしまうので、メガ進化するか否かの選択は状況を見極めて行う必要があります。
最終的には、できるだけ「めいそう」を積んで相手からの突破を困難にするというのが目標になります。直接的なステータスアップができない物理方面にも「おにび」を当てることでカバーできるので、物理・特殊両方に対して要塞化することが可能です。
ただし、弱点であるフェアリータイプのポケモンや鬼火が効かない炎タイプの物理アタッカーが苦手なので、それらに強いポケモンと組ませることが必須となります。