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【ORAS】ゲンガー(みがわり+かなしばり型)についての育成論

      2016/05/21

ゲンガーとは

 種族値
 ゲンガー:H70-A120-B40-C95-D40-S95

耐性は特性も含めると無効タイプ三つと優秀で、第一世代から一貫して使用率の高い人気ポケモンです。第六世代にてメガシンカを獲得し、強力な種族値と特性かげふみを得たことで、読み辛さにおいてもトップクラスの地位に躍り出ました。

メガシンカした際のC種族値は170とべらぼうに高く、HSメガゲンガーなどCには一切振らない型も散見されます。今回は敢えてメガシンカせずに戦う通称へドゲン(みがしばゲンガー)を、シーズンも重なり成熟したこの環境に刺せるよう考察してみましょう。

運用

みがしばゲンガーは性質上、対応できるポケモンがわかりやすく限られています。具体的には以下の条件を持っているポケモンとなりますので、順に列挙していきます。

1.ゲンガーに対し上から挑発などのストップ技を入れられるポケモン。
2.ゲンガーのみがわりを割れる連発可能な命中安定技が二つ以上あるポケモン。
3.連続攻撃でゲンガーのみがわりを割り、本体に十分なダメージを入れられるポケモン。
4.ゴーストタイプに通る音技を持っているか、特性すりぬけを持ってるポケモン。
5.ゲンガーを上から落とせる(ないし、みがわり不可能圏内まで削れる)ポケモン。

その他にも細々とした条件がいくつかありますが、大体こんなところでしょうか。「なんだ、結構いるな」と感じられるかもしれませんが、実際にパーティを組んでみると意外に条件を満たすポケモンは多くありません。すなわち、パーティ単位でこれらゲンガーが苦手とするポケモンを対策することで、ゲンガーを止める術がなくすのがコンセプトです。

具体的には、構築により受けループを誘発する、ゲンガーに対し有効な攻撃技が一つしかないポケモンを選出させる、それでもダメならこだわりトリックで強制的にこだわらせる、ゲンガーより速いポケモンは麻痺させておく、メガシンカ枠は1対1交換でも落としておく、等といった感じです。

以上の対策を行うことで、相手は高い確率でみがしばゲンガーに対して詰んでいる状態に陥ります。特に現環境はメガゲンガーが跋扈しており、みがしばゲンガーは10%前後しかいないため警戒されにくいことが強みです。もちろん、後続の起点作りとしても優秀なため先発起用も可能です。

性格

抜けるポケモンを一匹でも多くするため、素早さ↑攻撃↓の「おくびょう」一択です。

努力値

 H204 A- B4 C12 D36 S252

HB:A特化テクニ珠ハッサムのとんぼがえり乱数5(19.2%~23.6%)
HD:C無振クレセリアのれいとうビーム確定5(20.4%~24.2%)
S:抜けるポケモンを一匹でも多くするためぶっぱです。

Hはみがわりを使い、かつヘドロを持つため16n+1です。みがわりが4回使え、ヘドロの回復量が最大効率になります。
Bは4振でも特化珠ハッサムのとんぼがえりをみがわりが確定で耐えるため、安易なとんぼルチェンを許しません。
Dは無振クレセリアのれいとうビームをみがわりが確定耐えする調整です。
Sは非スカーフなら最速アイアントまで、スカーフなら最速55族(カイリキー、シザリガー)まで抜けます。
Cは余り。

特性

ふゆう」しかないため一択ですが、無効タイプを増やし弱点を打ち消す優秀な特性です。

持ち物

みがしばゲンガーの育成論なのでくろいヘドロ固定です。

確定技 みがわり、かなしばり

みがわり:コンセプトなので確定。当育成論ではみがわりのHPが40になります。一般的。
かなしばり:こちらもコンセプトなので確定。ウェポンに乏しいポケモンを機能停止に追い込みます。読まれやすいため択に注意。

選択技 シャドーボール、たたりめ、どくどく、おにび

安定のシャドーボールか、相手が状態異常のとき威力の跳ね上がるたたりめのどちらかは持つようにしましょう。
どくどくとおにびも選択ですが、必中で小さくなる対策にもなるどくどくがオススメです。鋼に霊が通るようになったのも重要。

シャドーボール

H252(227-151)クレセリア確定3(40.5%~48.4%)
D4(183-106)ガブリアス確定3(36%~42.6%)
H252(207-100)マリルリ確定3(33.3%~39.6%)
無振(155-130)ラティオス確定2(69.6%~82.5%)
H252(167-115)メガゲンガー確定2(71.8%~86.2%)

たたりめ ※敵状態異常時

H252(227-151)クレセリア確定2(66%~77.5%)
D4(183-106)ガブリアス確定2(57.9%~68.8%)
H252(207-100)マリルリ確定2(53.6%~63.7%)
無振(155-130)ラティオス確定1(109.6%~131.6%)
H252(167-115)メガゲンガー確定1(116.1%~137.7%)

相方候補

非メガ枠

メガシンカできないポケモンで脇を固めることにより、選出の段階でメガゲンガーと錯覚させることができます。特にレートが高くなると、あまりにゲンガーを立てる構築ではみがしばを見抜かれる可能性が出てくるため偽装構築寄りに組むことを強く推奨します。また、ゲンガー自身がみちづれを覚えるポケモンのため、みちづれでの1対1交換は警戒されやすいです。

状態異常撒き

状態異常を撒きそうな構築で脇を固めることにより、みがしばゲンガーであることがバレにくくなります。無振でも十分な火力があるため、たたりめを活かすこともできます。ただし、この場合は普通に抜きエースとしてのゲンガーを使った方がシンプルに強いというジレンマもあります。だからこそ刺さる偽装とも言えるのですが。

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