ポケネタ速報

【ORAS】モロバレル(ダブルバトル型)についての育成論

      2016/05/19

今回はダブルバトルにおける「モロバレル」についての育成論です。

タイプ:くさ/どく
種族値:H114 A85 B70 C85 D80 S30
抜群(4倍):なし
抜群(2倍):ほのお、こおり、ひこう、エスパー
いまひとつ(1/2):みず、でんき、かくとう、フェアリー
いまひとつ(1/4):くさ
無効:なし
特性:ほうし、さいせいりょく

概要

モロバレルは、BWで初登場したポケモンです。種族値について見てみると、HPが高め、攻撃・防御・特攻・特防が平均的、素早さは非常に低い、という配分になっています。

合計種族値は464と決して高いとは言えませんが、ダブルバトルにおいて強力な要素をいくつも持っているポケモンであるため、高い使用率を誇っています。それではモロバレルがなぜ強力なのか、具体的な構成に沿って解説していきます。

特性

さいせいりょく

効果:手持ちに戻るとHPの1/3が回復する。

特性は2択ですが、メジャーなのは「さいせいりょく」です。ダブルバトルでは相手のポケモン2匹から攻撃を受ける可能性があるので、弱点を突いてくるポケモンや高火力ポケモンがいる場合には回復技を使用することが難しいです。

しかし、この特性によって交代するだけでHPが回復するので、体力の温存が容易となり、役割を果たしやすくなります。

もう一つの特性「ほうし」も「接触技を打たれたときに相手を3割の確率で状態異常にする」という優秀な特性ではありますが、こちらを選択すると交代によって回復ができなくなることで使い捨てのようになってしまうことが多い上、どの状態異常になるかもランダムなので引き次第では逆に不利になってしまうこともあります。

したがって、安定性の高い「さいせいりょく」を選択することが望ましいでしょう。

持ち物

ゴツゴツメット

効果:接触攻撃をしてきた相手にHPの1/6のダメージを与える。

ダブルバトルのトップメタ「メガガルーラ」に対して削りを入れることができる優秀なアイテムです。モロバレル自身が攻撃技の火力にはそれほど期待できないので、この技による削りが重要となります。

性格

のんき(Bが上がりやすくなり、Sが下がりやすくなる)

「ゴツゴツメット」での削りが役割の一つなので、Bに上昇補正のかかる性格を選択します。Sに下降補正のかかる「のんき」にする理由は、ダブルバトルにおいて一定数存在するトリックルームパーティの対策となるからです。

「トリックルーム」は「5ターンの間Sが低い順に行動できるようになる」という技ですが、モロバレルのS種族値は30とかなり低い数値となっているため、最遅にすることでトリックルームによってS関係が逆転した場合にも先手を取る機会を増やすことができます。

トリックルーム下のアタッカーとしてメジャーなメガクチート、マリルリ、ドサイドン、ローブシンなどは最遅にしたとしてもモロバレルよりSが速いので、トリックルーム下ではこれらのポケモンに対して先手を取ることができます。

通常であれば欠点となる種族値の低さが逆に強みとなっているので、非常に合理的と言えるでしょう。

技構成

いかりのこな

タイプ:むし
効果:相手が選択した単体を対象とする技を全て自分が受ける。くさタイプ、特性「ぼうじん」のポケモン、「ぼうじんゴーグル」を持ったポケモンには無効。

味方の行動を保証する強力な技。味方のポケモンを相手の攻撃や変化技から守りつつ動かすことができるので、優秀なサポートとなります。

特にモロバレルと相性補完の良いポケモンと並べた状態で使用することで、有効に使うことができます。たとえば、メガガルーラとモロバレルを並べた状態でこの技を使用し、メガガルーラの弱点を突くために相手が使用した格闘技をモロバレルが半減で受け、メガガルーラはそれを受けずに攻撃していくといった場面が代表的でしょう。

この技の効果を無効にできるのは特定のポケモンしかいないため、非常に汎用性の高い技です。

キノコのほうし

タイプ:くさ 命中:100
効果:相手を「ねむり」状態にする。くさタイプ、特性「ぼうじん」のポケモン、「ぼうじんゴーグル」を持ったポケモンには無効。

命中率100で相手を「ねむり」状態にするという非常に強力な技。全ての変化技の中でもトップクラスの性能を持った技なので、採用しない手はないでしょう。

モロバレルはS種族値が低いため後攻でこの技を打つことが多く、その場合には「ねむり」状態になったポケモンは次のターン確実に起きないので、大きなアドバンテージに繋がります。

まもる

タイプ:ノーマル
効果:そのターンに受ける技を無効にする。

ダブルバトルにおいて重要性の高い技であり、モロバレルにも相性が良いです。「いかりのこな」「キノコのほうし」といった強力な技で展開されてしまうのを防ぐために、相手はモロバレルを迅速に処理したいと考えることが多いですが、この技があることで1ターン凌ぐことができ、行動に余裕を持つことができます。

この技を使用したターンに隣のポケモンを動かして、モロバレルが苦手なポケモンを倒すといった立ち回りができれば、次のターン以降有利になるでしょう。

ギガドレイン

タイプ:くさ 威力:75 命中:100
効果:相手に与えたダメージの半分を回復する。

ここまでの技3つが全て変化技となっているため、最後の枠には攻撃技が入ります。最も汎用性の高い攻撃技が「ギガドレイン」です。命中安定で攻撃と回復が同時にできるという優秀な技で、HPの管理が重要なモロバレルにとって非常に相性が良いです。

くさタイプの技であるという点も魅力的で、メガラグラージ、トリトドン、水ロトムなどの弱点を突きにくいポケモンに刺さります

努力値について

個体値:H31 A* B31 C31 D31 S0
努力値配分:H252 B252 D4
実数値:H221 A* B134 C105 D101 S31

ゴツゴツメットを持たせて物理ポケモンへの削りを行ってもらいため、HBに振り切ります。B種族値が70と不安が残る数値なので、全振りしてできるだけ物理耐久を確保したいです。

火力よりも耐久が重要なポケモンなので、余りはCではなくDに4振り。Sについては、前述したように下降補正をかけ個体値は0にすることが望ましいです。

運用方法など

できるだけ相性補完の良いポケモンと並べて「いかりのこな」や「キノコのほうし」でサポートしたり、ゴツゴツメットで物理ポケモンにダメージを与えるという動きを狙いましょう。対メガガルーラにおいては、「ねこだまし」や格闘技が飛んでくるタイミングで後出しすることができればアドバンテージを得やすいです。

草タイプなど一部のポケモンには「いかりのこな」「キノコのほうし」が効かないのでほぼ何もできませんが、それらのポケモンには炎タイプが強く出ることができるので相性が良いです。
その中でも特に耐性が強力な「ヒードラン」との相性は随一で、この並びを組み込んだ構築はレート上位でも良く見受けられます。

モロバレルは一般ポケモンでありながらサポートとして非常に優秀なポケモンであり、ダブルバトルをするのであれば持っていて損はないポケモンなので、是非一度育成してみてはいかがでしょうか。

 - ポケモン育成論