【ORAS】メガヤドランについての育成論
2016/08/14
ヤドランは初代である赤・緑で登場した「みず・エスパータイプ」のポケモンです。まず通常ヤドランの種族値を見てみると、Sが30と遅いものの、H95・B110と物理耐久が高い点が目に付きます。
タイプ相性の関係上、物理技で弱点を突かれることが少ないということもあり、物理受けとして非常に使いやすいポケモンです。またC種族値も100と高めであるため、耐久型でありながら相手への削りも行える点も優秀です。
Dも80と平均程度あり、両刀ポケモンに対処したり、メガリザードンやメガボーマンダなど物理か特殊か分からないポケモンにも居座ることができるなど、汎用性が高い種族値となっています。このように、ヤドランはメガ進化がなくても十分強力なポケモンでしたが、ORASにてメガ進化を獲得し、さらに強化されたと言えます。
メガヤドランの最大の特徴は、B種族値が180と全ポケモン中トップクラスの数値まで上昇したという点です。これにより高耐久として知られるクレセリアやポリゴン2よりも高い物理耐久を獲得し、ほとんどの物理技を数値受けすることが可能となりました。
C種族値も130に上昇したため、耐久型ポケモンにありがちな相手に起点にされてしまうという状況が起こりにくいのも魅力的です。ORAS環境では高火力物理ポケモンが猛威を振るっているため、それらを受けることができるメガヤドランは大いに活躍することができます。
ヤドラン:やどかりポケモン
性格:ずぶとい
特性:さいせいりょく/シェルアーマー(メガシンカ)
持ち物:ヤドランナイト
ヤドランの種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
95 | 75 | 110 | 100 | 80 | 30 |
メガヤドラン
メガヤドランの種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
95 | 75 | 180 | 130 | 80 | 30 |
特殊技を使用する物理受けポケモンなので、「ずぶとい」とします。
圧倒的な物理耐久を誇るメガヤドランとはいえ、物理火力インフレの現環境で受けを行うにはBに補正をかけることは必須と言えます。
メガヤドラン型なのでこれで確定です。
努力値は大きく振る部分と細かく振り分ける部分があります。
配分は、H244 B156 C4 D100 S4
役割を重視してHBベースにしつつ、物理か特殊か分からないポケモンにも居座ることができるようにある程度Dにも振るという努力値配分です。
メガヤドランのテンプレ調整と言われることもあるほど、汎用性の高い調整になっています。
今回の技構成
タイプ | 技名 | 威力 | 命中率 |
---|---|---|---|
みず | ねっとう | 80 | 100 |
でんき | でんじは | ー | ー |
はがね | てっぺき | ー | ー |
ノーマル | なまける | ー | ー |
ねっとう
3割の確率で相手を「やけど」にする。自身の「こおり」を解除する。追加効果が非常に優秀なタイプ一致の攻撃技。
「やけど」の追加効果が発動すれば物理ポケモンから突破されることがほぼなくなる上、特殊ポケモンに対しても定数ダメージを与えることができるようになるため、有利な状況を作り出すことができます。
また、いつ溶けるか分からない厄介な状態異常「こおり」にさせられたとしても、この技を使えばすぐに溶かすことができるので、安定した立ち回りをすることができます。
でんじは
メガヤドラン自身の遅いSを補うことができる優秀な技。
「まひ」状態にした相手との対面で「なまける」を先手で使いながら相手が痺れて動けないのを待ったり、高速ポケモンを機能停止させるなど、多くの役割を果たすことができる強力な技なので是非採用したいです。
なまける
耐久型ポケモンには欠かせない回復技。「つきのひかり」のように回復量が天候に左右されることもなく、PPが最大16と十分にあるため、使い勝手の良い技です。
この技によって、できるだけHPを高く保ち、相手から突破されにくい状況を作ることが重要になります。
てっぺき
積み技を持つ物理ポケモンにも対抗できる強力な技。メガガルーラの「グロウパンチ」、ガブリアス・ファイアロー・バシャーモの「つるぎのまい」、メガボーマンダの「りゅうのまい」など現環境に存在する物理ポケモンは積み技を持っていることが多く、耐久型をも強引に突破してしまうほどの爆発力がありますが、「てっぺき」を積むことでこれらのポケモンにも突破されない状況を作り出すことができます。
運用方法
主な活用法は、役割に従い、物理ポケモンを受けてもらいます。しかし、メガ進化前の耐久には不安が残る上、「ゴツゴツメット」を持てないことで後出しから削りを行うのは少し難しいので、先発で出していき、すぐにメガシンカするという動きも選択肢になります。
メガリザードン、メガボーマンダのように物理か特殊か分からないポケモンとの対面では、メガシンカせずに「でんじは」を押すと良いでしょう。相手が物理であった場合には次のターンからメガシンカして受け切ることができますし、特殊であった場合には攻撃を一度耐えて、交代しつつ「さいせいりょく」でHPを回復することができるためです。
メガヤドランと相性の良いポケモンとしては、苦手な特殊を受けることができる「ラッキー」「ハピナス」「バンギラス」などが挙げられます。全体的に高耐久のポケモンと組ませることで、メガヤドラン自身も取り巻きのポケモンも動かしやすくなるので、強力な構築を作ることができます。