ポケネタ速報

【ORAS】サザンドラ(こだわりメガネ型)についての育成論

      2016/02/25

今回は、ポケモンBWから登場したポケモン「サザンドラ」のシングルバトルにおける育成論です。

概要

サザンドラは、「あく・ドラゴン」という複合タイプのポケモンです。種族値の合計は600で、この数値は一般ポケモンの中ではトップクラスですが、Sの種族値が98と激戦区の100族にあと一歩及ばない数値であることや、4倍弱点のフェアリータイプの存在から、種族値の割に冷遇されていると思われていた時期もありました。

しかし、XYから鋼タイプに悪技が等倍で通るようになったこと、弱点となる格闘タイプが減少したことなどにより、悪技の通りが良い環境であるということが判明し、サザンドラの攻撃面が評価されるようになりました。この一貫性を活かし、相手を崩していくという役割を持たせるために、こだわりメガネを持って火力を強化した型が、サザンドラにおいてメジャーとなっています。

それでは、サザンドラの基本情報を見ていきます。

タイプ:あく・ドラゴン
種族値:H92/A105/B90/C125/D90/S98
抜群(4倍):フェアリー
抜群(2倍):こおり、かくとう、むし、ドラゴン
いまひとつ(1/2):ほのお、みず、くさ、でんき、ゴースト、あく
いまひとつ(1/4):なし
無効:エスパー
特性:ふゆう

特性「ふゆう」によってじめんタイプが無効のため、半減以下にできるタイプは8つあり、防御面でも優秀なタイプです。これによって有利対面を作りやすいので、サイクル戦に強いポケモンであると言えます。弱点のタイプも5個と少なくはありませんが、PTの中で相性補完をすることでカバーすることができます。

特にサザンドラと相性が良いポケモンが「ギルガルド」です。この2匹の組み合わせは「サザンガルド」と呼ばれ、両方に等倍以上で通るタイプが一つも存在しないと言う非常に優秀な相性補完になっています。2匹とも種族値、攻撃範囲、耐性が優秀である上に、メガ枠を消費しないため、PTの幅が広がるのも強みと言えます。
それでは、具体的な育成論に入っていきます。

特性

サザンドラは特性が「ふゆう」しか存在しないので、これで確定となります。環境に多い地面タイプを無効にできるというのは優秀です。

持ち物

こだわりメガネ
効果:同じ技しか出せなくなる代わりに、特攻が1.5倍になる。

一貫性の高い技を持っているサザンドラと相性の良い持ち物です。技を切り替える必要がない場合が多いので、同じ技しか出せなくなるというデメリットをそれほど感じずに行動することができます

性格

ひかえめ

火力を押し付けていくメガネ型なのでCに補正のかかる「ひかえめ」が基本です。Sに補正のかかる「おくびょう」にした場合、最速でない100族を抜くことができますが、肝心の火力が下がってしまいますし、100族最メジャーのメガガルーラを確定で落とすには命中率70%でタイプ一致でない「きあいだま」を打たなければいけないので安定しません。

どうしてもサザンドラでメガガルーラを処理したい場合には候補になりますが、基本的にメガガルーラは他のポケモンで対処する方が安定するので「ひかえめ」推奨です。

技構成

あくのはどう

タイプ:あく 威力:80 命中率:100%
備考:2割の確率で相手を怯ませる。

サザンドラの採用理由となる、タイプ一致の攻撃技。命中安定でデメリットもなく、格闘・フェアリー・悪以外の相手には等倍以上で通るので一貫性が高く、連発に適しています。また、怯みの追加効果が勝ちに繋がることもあるので、Sの遅いポケモンには積極的に打っていきたいです。

りゅうせいぐん

タイプ:ドラゴン 威力:130 命中90
備考:技を使用した後にCが2段階下がる。

こちらもタイプ一致のメインウェポン。使用後にCが2段階下がってしまうため長く居座るには適していませんが、最も火力を出すことができるので打ち逃げに最適です。鋼、フェアリー以外には等倍以上で通るため、かなりの負担をかけることができます。

かえんほうしゃ
タイプ:炎 威力:90  命中率:100%
備考:1割の確率で相手を「やけど」状態にする。

主に、メインウェポンが両方とも通りにくいメガクチートやクレッフィへの打点です。また、対面では「あくのはどう」を一発耐えられて行動を許してしまうハッサムやナットレイの迅速な処理もすることができます。

より威力の高い「だいもんじ」も候補となりますが、「みがわり」持ちのクレッフィに連発することを考えると命中・PPに不安があるので、安定性を重視しました。

きあいだま

タイプ:格闘 威力:120 命中率:70%
備考:1割の確率で相手のDを1段階下げる。

メガガルーラ、ポリゴン2、バンギラスなどへの打点となる技。他の技にはない範囲を持っていますが、一貫性が低く命中不安定なので状況を見極めて使用したい技です。この技を持っていることで負け筋を消すことができる場面も少なくないので、他のサブウェポンと比較すると優先度は高いです。

この4つの技が基本となりますが、その他の技候補について簡単に説明します。

ラスターカノン
苦手なフェアリーの弱点を突ける鋼タイプの技だが、マリルリ、クチート、クレッフィには等倍となってしまうので役割破壊になりにくい。

だいちのちから
命中安定でヒードランを迅速に処理することができるが、「あくのはどう」でも押し切れることが多く、飛行や浮遊ポケモンで止まってしまうというデメリットがある。

ハイパーボイス
身代わりを貫通することができる点は優秀だが、弱点を突くことはできないので火力不足で、範囲が狭くなる。

以上を考慮すると、最初に挙げた「あくのはどう」「りゅうせいぐん」「かえんほうしゃ」「きあいだま」という技構成がオススメです。

努力値配分・配分意図

C252 D4 S252

特殊火力を活かす「こだわりメガネ」型なので、まずC252振り。
行動回数を増やすためにできるだけSが速い方が良いので、S252振り。
余りは、ポリゴン2の特性「ダウンロード」によって相手のCが上がることを避けるために、Dに4振りとします。
無振りHPの実数値が8n-1(やけどダメージ最小)の167という優秀な数値であることも、Hに振らない理由となります。

最後に

4倍弱点であるフェアリータイプが登場しても活躍の場が多くあるので、さすがは600族ポケモンという印象を受けます。特にクレセリア、エアームド、カバルドンといった物理受けポケモンを「あくのはどう」2発で処理できる点が優秀で、味方の物理ポケモンを動かしやすくなります。相性補完もしやすく色々なPTに入れることができるので、育成しておいて損はないでしょう。

 - ポケモン育成論