【ORAS】ブラッキー(バトン型)についての育成論
2016/06/25
【ブラッキー】
特性:シンクロ
技構成:イカサマ/つきのひかり/かげぶんしん/バトンタッチ
個体値:H31 A不問 B31 C不問 D31 S31
努力値:H252 B252 D4
実数値:202-x-178-x-151-85
※この記事では、HPをH、攻撃をA、防御をB、特攻をC、特防をD、素早さをSと省略することがありますのでご理解ください。
ブラッキーというポケモン
ブラッキーというポケモンは【種族値】で説明したようにHBDが高く、ASが低いです。従って、レーティング環境にいるブラッキーの95%は努力値を耐久に振っていると考えて間違いないです。そして、レーティング環境には対策すべき物理ポケモンが多いため、Bに多く努力値が振られていることもほぼ間違いないです。
しかしその型は多様で、自分でさらに耐久を上げる鈍い型や、自分で回避率を上げて仲間につなぐバトン型などがあります。また回復手段も豊富で、つきのひかり、ねがいごと、ねむるなどがあり、HBに努力値を振ったブラッキーと物理型のポケモンが対面した場合、物理型のポケモンはなにもできずに終わることがよくあります。
使い方によってはブラッキー1体で相手のパーティを半壊、もしくは全壊までもっていけることもあるポケモンです。また、ブラッキー自体をピンポイントで対策しているパーティはほとんどないため、多くのパーティが少し苦手なポケモンであると考えられます。
ではなぜ、ブラッキーがあまり使われないかというと、不利なポケモンにとことん不利だからです。たとえば、メガリザードンYやウルガモスといった特殊型のポケモンに対してはなにもできずに終わることがあります。このへんは使っていく中で感覚とつかんでいくとよいです。
性格
性格はC下降補正B上昇補正がかかるわんぱくです。理由はレーティング環境に改作すべき物理型のポケモン(ガブリアス、バンギラス、ファイアロー等)が多いためです。特殊受けのブラッキーはほぼいないです。
特性
特性はシンクロとせいしんりょくです。ひるまないという特性の精神力は主に猫だましメタの特性でありますが、そもそも防御が高いブラッキーにねこだましをうってもほとんどダメージが通らない、また、耐久型のポケモンには状態異常技が飛んできやすいこともあり、シンクロが合っています。
努力値
物理耐久を上げたいため、HB極振りです。調整して、特殊技を受けれるようにしてもいいのですが、HB極振りのブラッキーはDに少し努力値を振ったところで確定数が変わらないです。
持ち物
ひかりのこな確定で良いでしょう。他に候補としてはゴツゴツメットやたべのこしが考えられますが、そもそも攻撃にあまり当たらない運用をするためゴツゴツメットのシナジーが悪く、つきのひかりで十分に回復できるので食べ残しを持たせる必要もないです。
技構成
イカサマは相手の攻撃の数値で相手に物理ダメージを与えることができます。例えば、攻撃が高いガブリアス等にイカサマをうつとかなりダメージを与えられます。逆に特殊型のポケモンにイカサマをうってもあまりダメージは入りません。ブラッキーはAとCの種族値が低いためダメージソースはイカサマ頼りになります。これもブラッキーが特殊型のポケモンを苦手とする一つの理由になるでしょう。
月の光は天候に左右される回復技です。特筆することはないですが、ほかの回復技との違いは使ったそのターンに回復ができて、デメリットがないことです。一番使い勝手が良いのは間違いないです。難点としてはPPが少ないことですが、この型のブラッキーは月の光を使い切る前にしっかり仕事を遂行します。
このブラッキーの要となる技のひとつです。回避率を上げてバトンタッチをするポケモンといえばフワライドが有名です。逆にブラッキーが回避率を上げてバトンタッチをすることは対戦ではあまり見かけないため意表をつけます。持ち物“ひかりのこな”により、すでに回避率が1段階上がっているため、1回影分身を使うと回避率は小さくなる1回分と同じになります。
このブラッキーの要となる技二つ目です。相手は選出の段階で基本的にはブラッキーがバトンタッチをすることを基本的に想定していないため、回避バトンが決まればそのまま相手が降参してくることもあります。
この構成のブラッキーに他の技を搭載する候補は特にないですが、強いて言うならイカサマのところを毒毒にしてもいいです。しかし、そうすると鋼タイプと毒タイプに対してなにもできなくなるため、イカサマで良いと考えております。
【バトン先について】
バトン先は身代わりが使えるポケモンが良いでしょう。特に先制で使い続けられるポケモンだと、影分身を2~3回積んだだけで相手は相当辛くなるはずです。おすすめはクレッフィやエルフーン、ボルトロスといったような身代わりを覚えられ、特性がいたずら心(変化技を先制で使える)のポケモンです。
例えばクレッフィに影分身バトンが決まれば、身代わりを貼り続け、相手の攻撃をかわしたターンに威張るや電磁波を決めることで、相手はクレッフィの突破はほぼ不可能になります。また耐久型につないで回避率に任せて鉄壁などを使ったり、攻撃型につないで剣の舞をしてそのまま3タテなんて動きもできます。
【ダメージ計算】
ダメージ計算に関してはあまり必要ないと思いますが、一応参考までに書いておきます。ブラッキー全般に言えることですが、ブラッキーは積んでないほとんど全ての攻撃を1回は耐えます。
陽気A252鉢巻きガブリアスの逆鱗 | 51~60.9%確定2発 |
陽気A252ガブリアスの逆鱗 | 34.2~40.6%確定3発 |
意地A252ガブリアスのA2段階上昇逆鱗 | 75.7~89.1%確定2発 |
仮想的であるガブリアスは鉢巻きじゃない限り影分身を確実に2回使えます。影分身を2回使った場合持ち物と合わせて回避率は3段階上がっているのでその過程で1回は攻撃をかわしてくれることの方が多いです。
意地A252メガガルーラの恩返し | 46.5%~55.4% 乱数2発 |
意地A252メガガルーラのグロウパンチ→秘密の力 | 28.7%~35.6%→63.8%~76.2% |
92.5%~111.8 乱数1発 |
メガガルーラに対してこのブラッキーを使うのはパーティ的にメガガルーラが非常に重くなった時だけになります。1発は耐えることから勝ち筋は確実にあります。
意地A252ファイアローのブレイブバード | 28.2~33.2%確定4発 |
ファイアローに対しては後出しがききます。起点にしてもいいですし、イカサマで処理することも可能でしょう。
以上で影分身バトンブラッキーの考察を終わります。ブラッキーを使う上で注意する点は、起点にされないように立ち回ることです。起点にされそうなら多少不利な局面でも後続に交換することも1つの手ですし、思い切って影分身を積むことも1つの手です。
そして、いかにこちらが起点を作れるかです。中途半端な物理ポケモンは全て起点にできます。耐久型のポケモン(ラッキー等)も起点にできますので、使いながら慣れていってください。