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【ORAS】シザリガー(物理アタッカー型)についての育成論

      2016/07/06

今回はシングルバトルにおける「シザリガー」の育成論です。
【シザリガー】

タイプ:みず/あく
種族値:H63 A120 B85 C90 D55 S55
特性:かいりきバサミ、シェルアーマー、てきおうりょく

概要

シザリガーは、ルビーサファイアで登場した「みず/あく」タイプのポケモンです。種族値を見ると、Aが120と高く、Bも85とそれなりにあるため、物理アタッカーとしての運用が期待できますが、H63、D55、S55と3か所が平均より低く、使わないでも良いCが高めの90という配分であるため、恵まれた種族値とは言い難いポケモンです。

しかし、5世代でタイプ一致先制技の「アクアジェット」、火力を底上げする夢特性「てきおうりょく」を獲得し、6世代で一致技である悪タイプの範囲が拡大、メインウェポンの「はたきおとす」が大幅強化されるなど、世代を追うごとに強化されているポケモンでもあり、不安の残る種族値でありながら十分な活躍が期待できます。

現環境においては、クレセリアとヒードランの並び両方に強いというのが特に優秀であるため、それが直接的な採用理由に繋がります。

特性

てきおうりょく(タイプ一致技の火力補正が1.5倍から2倍になる)

タイプ一致技だけでも多くの相手に等倍以上を取ることができるシザリガーと相性の良い強力な特性。元々高めだった火力をさらに底上げすることができます。

性格

いじっぱり(Aが上がりやすくなり、Cが下がりやすくなる)

物理火力が持ち味のポケモンなので「いじっぱり」とします。Aに特化することでかなりの火力になります。

持ち物

きあいのタスキ(HPが満タンのとき一撃で瀕死になる攻撃を受けても一度だけ耐える)

シザリガーの弱みである鈍足・低耐久を補う優秀な持ち物。シザリガーは攻撃さえできれば相手に負担をかけられるポケモンであり、先制技も持っているので、非常に相性の良い持ち物です。これを持たせなければ運用がかなりシビアになってしまうので、扱いやすさを重視するならこの持ち物一択です。

技構成

クラブハンマー
タイプ:みず 威力:100 命中:90
効果:急所に当たりやすい。

タイプ一致のメインウェポン。5世代では威力が90でしたが、6世代で100に上昇し、強化されました。等倍では最大火力を出すことができる技なので、使用機会も多いです。急所に当たりやすい追加効果があるため、高耐久ポケモンに粘られ辛いのも魅力です。

はたきおとす
タイプ:あく 威力:65 命中:100
効果:相手が道具を持っている場合威力が1.5倍になり、その道具を持っていない状態にする。

追加効果が優秀なタイプ一致メインウェポン。A特化ガブリアスの「じしん」も確定で耐えてしまうH振りギルガルド(シールドフォルム)を高乱数で落とせるほどの火力を出すことができるので、非常に強力です。無効にされることがないので一貫性が高く、半減されたとしても相手の持ち物をなくすことができるので、有利対面では思考停止で打っても機能する技です。

アクアジェット
タイプ:みず 威力:40 命中:100
効果:先制攻撃技

鈍足なシザリガーにとって有用な先制技。タイプ一致で「てきおうりょく」補正がかかるため、先制技にしては高めの威力を出すことができます。持ち物「きあいのタスキ」との相性にも優れており、打ち合いに強くなるので、確定技です。

つるぎのまい
タイプ:ノーマル
効果:Aを2段階上げる。

物理アタッカーにお馴染みの優秀な積み技。クレセリア、スイクンのような低火力ポケモンとの対面や、壁が貼られている状態などでは比較的使用しやすく、一度積むことができれば全抜きエースとしての役割も期待できるようになります。積み技と高火力先制技の相性の良さは多くのポケモンで証明されている通り、非常に強力です。

努力値配分

H4 A252 S252

耐久は「きあいのタスキ」に頼り、高火力物理アタッカーとして運用したいので、ASに振り切ります。Sは252振りすることで実数値が107となり、4振りクレセリア(実数値106)をちょうど抜くことができるようになります。

ここまでのSがあれば、多くの耐久型ポケモンを抜くことができるようになるので、中途半端に耐久に振るよりはSに全振りした方が良いでしょう。余りは、HPに4振ります。これによってHPが奇数となる上、総合的な耐久を少し上げることができます。

運用方法

選出に関しては、1:1交換+αを狙うなら先発、「つるぎのまい」による全抜きを狙うなら後発に置くと良いでしょう。「きあいのタスキ」を持たせているので、不利な相手と対面しても、クラブハンマーorはたきおとす→アクアジェットの流れで強引に突破を狙うことができます。

さらに、1匹突破したあとにアクアジェットで削ってから退場することも狙いやすいので、そこまでできれば十分に役割を果たしたことになります。しかし、先発で出して2タテや3タテを狙えるような状況は稀なので、全抜きを狙うのであれば、他のポケモンで起点を作ってから繰り出し、「つるぎのまい」を使用することが必要となります。

「リフレクター」「ひかりのかべ」がある状態や「あくび」によって相手を眠らせている状態では比較的安定して「つるぎのまい」を使用することができるので、一気に火力を上げることができます。このように、運用の際にはシザリガーに果たしてもらいたい役割を考える必要がありますが、それさえできれば機能しやすいので、非常に頼もしいポケモンです。

シザリガーと相性が良いポケモンとしては、きあいのタスキを貫通してくるメガガルーラに強い「メガゲンガー」「クレセリア」などがオススメです。

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