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【ORAS】スイクン(耐久型)についての育成論

      2016/07/07

【スイクン】

特性:プレッシャー
技構成:ねっとう/れいとうビーム/めいそう/ねむる
個体値:31-x-31-31-31-31
努力値:
実数値:

スイクンというポケモン

スイクンはHが100、BとDが115とかなり耐久よりの種族値になっています。従ってスイクンはそのほとんどが耐久型として育てられます。その証拠にシーズン15において、スイクンの性格は89.2%がずぶとい(A下降B上昇補正)になっています。

また、スイクンは同シーズンでは、99.4%がねっとうを覚えています。その理由はタイプ一致技であることと、高い耐久からねっとうの試行回数を稼ぐことができ、相手を火傷状態にする確率が高くなること、相手を火傷にすることで強引に物理型を止めることができることなどがあげられます。

技の採用率2位はねむるで67.5%、次点でれいとうビームの58.9%、めいそうの58.5%となっています。今回紹介するスイクンはこの上位4つの技を搭載したスイクンであるため、レーティング環境において、一番多いスイクンであり一番警戒すべき型です。

このスイクンが多い理由は、使いやすい水タイプであること(水タイプのポケモンには氷タイプの技を覚えるポケモンが多く、その相性が良い)、高い耐久により特殊と物理両方をそこそこ受けられること、めいそうを積んだスイクンが止まらなくなる場合があることなどです。こちらが出し負けた時もスイクンはクッションとして利用することができ、手持ちで腐りづらいです。

性格

ずぶといです。高い耐久を生かすためです。環境に物理が多いため、物理意識の性格になります。

特性

プレッシャーです。それ以外の特性はありません。

努力値

H252 B252 or H252 B116 S140

Sに140振った型だと、準速(性格補正無しで素早さに努力値を252振っていること)キノガッサに素早さで勝てます。このへんはパーティと相談になるでしょう。余談ですが、スイクンに凍える風を覚えさせておくと、凍える風により、相手の素早さを一段階下げることができます。

その技を採用する場合は素早さの調整が必要になります。オススメはSに60振る調整です。そうすると、環境トップのガブリアスに対して凍える風が決まれば、ガブリアスがスカーフを持っていない限り確実に次のターン先制できるので、かなり有利に立ち回れます。

持ち物

カゴの実です。スイクンのカゴの実採用率は49.0%です。スイクンは基本的にカゴの実がゴツゴツメットを持っています。今回はゴツゴツメット型より、特殊が受けやすくなるカゴの実を採用しています。ゴツゴツメットを採用するかどうかはパーティと相談になるでしょう。

技構成

ねっとう(採用率99.4%)

スイクンのメインウェポンです。ほとんどのスイクンが採用しています。火傷を引けば物理型は止まります。また、スイクンは基本的に火力がないため、耐久型とマッチアップしたときに、ねっとうで定数ダメージを稼げないと辛い戦いになります。そのような理由からもねっとうが採用されることになります。

れいとうビーム(採用率67.5%)

ねっとうとの相性補完になります。水タイプで半減をとられる草や竜に対して抜群がとれます。また、氷タイプは4倍弱点をとれるポケモン(ガブリアス、ボーマンダ、メガジュカイン等)が多く、環境に非常に刺さっています。氷技がないパーティはほとんどないでしょう。

めいそう(採用率58.9%)

スイクンがめいそうした瞬間に降参されることがあります。相手の残りのポケモンが特殊型や耐久型や火傷を負った物理型だけになった場合ほぼ勝ちになります。従って、場合によってスイクンで詰ませる(スイクンが倒せないポケモンを他のポケモンで全力で倒す)立ち回りが必要になることもあります。

ねむる(採用率58.5%)

スイクンのねむるの強い点は耐久型であるため、状態異常が飛んできたときに対応しやすいことです。ラッキーのような定数ダメージに頼った攻撃しかできないポケモンに対しては一方的なプレイングができます。また、めいそうをしながら耐久を上げて、ねむるで全回復する動きは脅威になります。

運用方法

めいそう型のスイクンは別名「メイクン」とも呼ばれます。メイクンが起点にできるポケモンは①タイプ相性的に有利ポケモン、②スイクンに抜群をとれない特殊型、③毒や火傷をメイン火力にしているポケモンほか、多くの耐久ポケモンです。

環境トップ付近のポケモン達で言うと、①に関しては、積み技がないファイアローとバシャーモ、めいそう1積みからウォッシュロトム、草結びがないゲッコウガ等になります。②に関しては、ニンフィア、めいそう1積みからメガリザードンY等です。

③に関しては、毒守ギルガルドや毒守ヒードラン、鬼火ファイアロー等です。他、クレセリアやラッキー、カバルドン等も起点にできます。起点にできるポケモンが出てきて、相手のパーティに選出されたらスイクンが詰むポケモン(キノガッサ等)がいなければめいそうを積みましょう。1~2回めいそうが決まればスイクン1体で相手のパーティ1.5体分は持っていくでしょう。

この型のスイクンは初手に出すのではなく、相手の選出がある程度わかって、スイクンが安全に行動できる状態になってから出す方が真価を発揮します。なぜなら、相手はスイクンを見てしまった時点で、手持ちにスイクンに対する回答がいればそのポケモンを残す立ち回りをするためです。

逆にこちら側はスイクンを見せていない状態で、相手の選出上、スイクンが苦手とするポケモンを全て処理できれば、スイクン以外のポケモンが瀕死になろうと勝ちです。役割がないと思ったらクッションとして使いましょう。

スイクンが苦手とするポケモン(めいそうを積んでない前提)

ライコウ、ボルトロス、ウォッシュロトム、ジャローダ、草結びゲッコウガ、ラプラス、メガフシギバナ、ジバコイル、メガヘラクロス等。また、こだわりトリックに非常に弱いので、ラティオスやウォッシュロトムには警戒しましょう。

相性のいいポケモン

スイクンが苦手なポケモンに強いポケモンです。上記の全てのポケモンに対して、ガルーラは役割を遂行できます。従って、スイクンとガルーラが同じパーティにいる確率は高いです。他には、そのほとんどが特殊なので、特殊受けとしてのニンフィア、ピンポイントでいくなら、ジャローダやメガフシギバナやメガヘラクロスに強いファイアロー、電気全般にはガブリアス等が刺さります。

おわりに

環境に多いポケモンに対しての立ち回りは実際に自分が使うことで身につけるのが手っ取り早く確実であるため、このスイクンを使ったことがない人はぜひ育成してみて、このスイクンの長所と短所を理解し、相手が使うスイクンと対面した時の択で勝てるようになりましょう。

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