ポケネタ速報

【ORAS】ゴロンダ(こだわりスカーフ型)についての育成論

      2016/06/09

今回はシングルバトルにおける「ゴロンダ」の育成論です。

【ゴロンダ】

タイプ:あく/かくとう
種族値:H95 A124 B78 C69 D71 S58
特性:てつのこぶし、かたやぶり、きもったま

概要

ゴロンダは、XYから登場した「あく・かくとう」タイプのポケモンです。フェアリータイプが4倍弱点であるという点は痛いですが、いわ・ゴースト・あく半減、エスパー無効という耐性は優秀であり、攻撃面でも範囲が広いため、強力なタイプの組み合わせであると言えます。

タイプとS種族値が同じであるズルズキンがライバルとなりますが、ゴロンダはズルズキンと比べると耐久が低い一方でA種族値が高いので、アタッカーとしての運用を期待することができます。

耐久の種族値についてもズルズキンより低いとはいえ平均程度の数値はあるので、半減できる技には基本的に繰り出していくことができます。また習得する技は珍しいものが多いので、他のポケモンにはない貴重な役割を果たすことができるポケモンです。

特性

きもったま(ゴーストタイプにノーマル技、かくとう技が当たる)

タイプ一致である格闘技は通常であればゴーストタイプに無効化されてしまいますが、この特性によって当てることができるようになるため、攻撃範囲が広がります。

特に、優秀な相性補完として知られる「サザンドラ」と「ギルガルド」の組み合わせに対して格闘技で一貫を取れるようになるという点が強力です。

持ち物

こだわりスカーフ(同じ技しか出せなくなる代わりにSが1.5倍になる)

Sの遅さを補うアイテムです。最速にしてこのアイテムを持たせることによって、S実数値が181となり最速メガルカリオ(S112族)まで抜くことができるようになります。

ここまでのSがあればメガガルーラ、ガブリアス、ゲンガー(メガ進化前)、化身ボルトロスといったメジャーポケモンにも先手が取れるようになるので、高速アタッカーとして運用できます。

ゴロンダは一貫性の高い攻撃技をタイプ一致で打つことができるので、技を打ち分けることのできない「こだわりアイテム」のデメリットもそれほど気になりません。

性格

ようき(Sが上がりやすくなり、Cが下がりやすくなる)

「こだわりスカーフ」を持たせてできるだけ多くのポケモンに先手を取りたいので、Sに補正がかかる性格「ようき」とします。火力重視の「いじっぱり」では最速メガガルーラにも抜かれてしまうので、かなり扱いづらくなってしまいます。

技構成

やまあらし
タイプ:かくとう 威力:60 命中:100
効果:必ず急所に当たる。

タイプ一致の攻撃技。技の威力は低めですが、必ず急所に当たるという追加効果によって実質的な威力は90となり、十分メインウェポンとして使用できる火力の技となります。

急所に当たった攻撃は相手の壁や耐久ステータス上昇、こちらの火力ステータス低下を無視してダメージ計算されるため、有用な場面が多いです。ギルガルドの「キングシールド」によるAダウンも気になりません。

はたきおとす
タイプ:あく 威力:65 命中:100
効果:相手が持ち物を持っている場合に威力が1.5倍になり、その持ち物を使えなくする。

こちらもタイプ一致の攻撃技です。追加効果が非常に優秀であり、受けに来た耐久型ポケモンを大きく弱体化させることができます。しかし、持ち物がなくなった相手に連発する技としてはやや火力不足気味なので注意が必要です。

すてゼリフ
タイプ:あく
効果:相手のAとCを1段階下げて控えのポケモンと交代する。

技を当てたあとに控えのポケモンと交代するので「こだわりアイテム」と相性が良く、相手のAとCを下げる追加効果によって味方の起点を作ることができる他、相手に起点にされてしまうことをある程度回避できるという優秀な技です。

この技を使うことができるポケモンはORAS現在、最終進化形の中ではドーブルを除くとゴロンダのみとなっているため、他のポケモンにはできない役割を果たすことが可能です。

れいとうパンチ
タイプ:こおり 威力:75 命中:100
効果:1割の確率で相手を「こおり」状態にする。

環境トップメタであるガブリアスの4倍弱点を突くことができる技。「こだわりスカーフ」を持つことによって最速ガブリアスを抜くことができ、高乱数1発で倒すことができます。

1発で倒すことはできませんが、Sに補正をかけていないメガボーマンダにも先手を取ることができるので、相手が削れていれば倒せる可能性があるという点も有用です。その他にも格闘技を半減されてしまう飛行タイプに刺さるため、汎用性の高いサブウェポンです。

努力値について

努力値配分:H4 A252 S252
実数値:H171 A176 B98 C* D91 S121(こだわりスカーフ補正でS181)

「こだわりスカーフ」を持たせて高速物理アタッカーとして運用したいため、ASに全振りします。余りはHに4振りして定数ダメージを軽減できる奇数になるように調整します。

H4振りだけでも意地っ張りガブリアスの「げきりん」を耐えることができるほどの耐久はあるので、最低限の行動保証が出来ていると言えます。

運用方法など

序盤は「すてゼリフ」で味方をサポートしつつ有利なサイクルを回していき、相手が疲弊してきた終盤には攻撃技で一貫を取っていくという動きが強力です。

ゴロンダはフェアリータイプのポケモンが非常に苦手ですが、「すてゼリフ」によって相手の火力を下げて控えのポケモンと交代することができるので、控えにフェアリータイプに強いポケモンを用意することで安定した立ち回りをすることができます。

具体的にはメガ進化ポケモンではメガゲンガーやメガクチート、一般ポケモンではファイアロー、ギルガルドなどがオススメです。

フェアリータイプ以外では高火力先制技で弱点を突かれてしまうファイアローも苦手です。ファイアローとの対面では「すてゼリフ」を使う前に先制「ブレイブバード」で落とされてしまうので、水ロトムやボルトロスなど安定して後出しできるポケモンを控えに用意しておきたいです。

ゴロンダは苦手な相手も多いですが、PT全体でしっかりとした相性補完をすれば他のポケモンにはない役割を果たすことができるポケモンです。使いこなすことができれば非常に頼もしいポケモンなので、是非育成してみてはいかがでしょうか。

 - ポケモン育成論