【ORAS】ブリガロン(物理受け型)についての育成論
2016/07/13
今回はシングルバトルにおける「ブリガロン」の育成論です。
【ブリガロン】
種族値:H88 A107 B122 C74 D75 S64
特性:しんりょく、ぼうだん
概要
ブリガロンは、XYから登場した「くさ/かくとう」タイプのポケモンです。XYの草タイプ御三家の最終進化形であるため、シナリオでも馴染みのある方は多いでしょう。種族値を見ると、HAが平均を上回っており、Bが高め、CDSは低いもしくは平均といった感じになっています。
同じタイプにはメジャーなキノガッサがいますが、キノガッサと比べると火力は低い一方で耐久面、特に物理耐久では大きく勝っているので、耐久を重視したい場合にはブリガロンの方が優秀と言えます。「くさ/かくとう」というタイプは物理受けとして優秀であり、メガガルーラ、バンギラス、ドリュウズ、霊獣ランドロス、キノガッサ、ギャラドスなどに対して役割を持たせることができます。
ORASではメガボーマンダの登場が逆風ではありますが、新しく教え技が追加されたことやメガガルーラの使用率が依然高いということもあり、現環境でも十分活躍が見込めるポケモンです。
特性
ぼうだん(玉・爆弾系の技を無効化する)
ブリガロン系統のみが持っている優秀な特性。この特性により無効化できる技でメジャーなものには、「きあいだま」「はどうだん」「シャドーボール」「きあいだま」「ヘドロばくだん」「タネマシンガン」などがあります。
この特性によってタイプ的には不利なゲンガーやフシギバナに対しても、相手の技構成次第では有効打をなくすことができます。しかし、こちらからの打点も乏しいのでこの特性に頼りすぎないように意識したいです。
性格
わんぱく(Bが上がりやすくなり、Cが下がりやすくなる)
物理技を使用する物理受けポケモンなので、「わんぱく」とします。メガガルーラをはじめとする高火力ポケモンを受けてもらいたいので、Bに補正をかけなければ数値が足りなくなってしまいます。
持ち物
ゴツゴツメット(直接攻撃技を使用してきた相手に最大HPの1/6のダメージを与える)
物理受けポケモンに定番の持ち物。メガガルーラがゴツメ対策として採用していることの多い非接触物理技の「じしん」「いわなだれ」を半減に抑えられるので、接触技を打たせるか交代するかの二択を迫りやすいです。しかし、「れいとうビーム」「だいもんじ」などの特殊技を持っている型には注意が必要です。
技構成
効果:この技を受けた相手が交代するまで、相手のHPの1/8のダメージを与え、こちらのHPがその分回復する。くさタイプには無効。
耐久型のブリガロンと相性が良い優秀な変化技。ブリガロンは強い相手には滅法強いという特徴を持っているため、相手に交代を強制しやすく、そのタイミングでこの技を使用することで有効に使うことができます。回復ソースとしても、ダメージソースとしても役立つため是非採用したい技です。
効果:相手に与えたダメージの1/2を回復する。
ORASにて新たに教え技で習得した攻撃技。タイプ一致で威力・命中が安定している技でありながら、耐久型と相性の良い回復の追加効果があるため非常に優秀な技です。やどりぎのタネと同様、回復ソースとしてもダメージソースとしても使用できます。
効果:相手に与えたダメージの1/3を自分も受ける
こちらもタイプ一致の攻撃技。反動の追加効果が耐久型のブリガロンと相性が悪いのではないかと思う方もいるかもしれませんが、「タネばくだん」ではなく「ウッドハンマー」を採用することによって、火力面でのメリットが多いので、こちらを採用します。
具体的には「はらだいこ」を使用してオボンの実で回復した状態(HP75%)のマリルリを倒すことができたり、HB特化スイクンを乱数2発で落とすことができます。デメリットである反動についても、他の技で回復ができることを考えるとそれほど気になりません。
効果:そのターンに受ける技を無効にし、接触攻撃をしてきた相手のHPを1/8減らす。連続で使うと失敗しやすくなる。
やどりぎのタネのダメージ量を稼ぐことができる優秀な技。接触攻撃をしてきた相手に1/8のダメージを与えるという追加効果もあるため「まもる」の完全上位互換技となっており、物理ポケモンとの打ち合いにおいて役立ちます。
しかしブリガロンがこの技を覚えることは有名なので、それを読んで積み技を使ってきそうな相手には注意が必要です。
努力値配分
H:252
B:252
S:4
物理受け型なので、HBに振り切ります。余りの4はSに振ります。ブリガロンはS種族値が64と比較的多くのポケモンがいる60族を少し上回っているので、その周辺のポケモンがS調整をしていても先手を取りやすくなるというのが理由になります。
運用方法
高い物理耐久と優秀な耐性を活かして、有利な物理ポケモンに後出ししていく運用を基本としていきたいです。有利対面を作ることができれば、「やどりぎのタネ」を撒いて、そのあとに苦手な相手が来たとしてもアドバンテージを取られないようにサイクルを回していくのが理想的です。
また若干の不安要素はありますが、ウッドハンマーがあることによってマリルリ・スイクン・ロトムといった水タイプも役割対象にすることができるので、活躍の場は多いでしょう。
ブリガロンと相性の良いポケモンとしては、お互いの弱点を補完し合うことができる「ヒードラン」、フェアリーに強く単体性能も高い「メガゲンガー」などがオススメです。物理受け型のブリガロンはPTの穴埋めとしても採用しやすい優秀なポケモンなので、是非育成してみてはいかがでしょうか。