【ORAS】ズルズキン(ダブルバトル型)についての育成論
2016/10/08
今回はダブルバトルにおける「ズルズキン」の育成論です。
【ズルズキン】
種族値:H65 A90 B115 C45 D115 S58
特性:だっぴ、じしんかじょう、いかく
ズルズキンは、ブラックホワイトで登場した「あく・かくとうタイプ」のポケモンです。
種族値を見ると、HPが65と低めですが、BDがどちらも115とかなり高いため、総合的な耐久は平均以上あることが分かります。Aも90と高めなので、物理アタッカーとして運用することが可能です。
Sは58と低いですが、耐久を活かした運用をするポケモンであると考えればそれほど気になりません。以上を踏まえると、耐久ベースの物理ポケモンとしてバランスの良い種族値をしていると言えるでしょう。
フェアリー・格闘・飛行とメジャーなタイプが弱点である点は辛いですが、岩・ゴースト・悪を半減することができ、エスパーを無効にできるという優秀な耐性も持っているので、多くの相手に役割を持たせることができます。
特に本来格闘タイプが苦手とするエスパーやゴーストに強いという点が優秀です。特性や技については、シングルバトルよりダブルバトルに向いているものが多いため、ダブルバトルにおいて活躍できるポケモンです。
特性
いかく(場に繰り出したとき相手のAを1段階下げる)
ダブルバトルにおいて強力な特性。相手のポケモン2体のAを同時に下げることができるため、物理アタッカーとの対面で非常に有用な特性です。ORASのダブルバトル環境においてはメガガルーラ、霊獣ランドロスなど物理ポケモンがトップメタとなっているため、腐ることがほとんどありません。
性格
いじっぱり(A↑ C↓)
物理アタッカーとして運用したいため、「いじっぱり」とします。耐久を上げる性格も候補になりますが、特性「いかく」でカバーできることが多いため、相手への負担を重視します。
持ち物
ラムのみ(持たせると1度だけ状態異常を回復する)
ダブルバトルにおいて相手を状態異常にさせる技は多くのパーティに採用されており、どれも非常に厄介なのでその対策として「ラムのみ」を持たせます。ドーブルの「ダークホール」、モロバレルの「キノコのほうし」、ボルトロスの「でんじは」、ミロカロス・スイクンの「ねっとう」、ゲンガー・水ロトムの「おにび」などは特に使用者が多く、受けてしまうと大きく弱体化してしまうので1度でもそれを無効にできることで動きやすくなります。
技構成
効果:相手に与えたダメージの半分HPを回復する。
タイプ一致のメインウェポン。メガガルーラ、ヒードラン、バンギラス、ドリュウズ、キリキザン、テラキオンなど多くのメジャーポケモンに対する打点となり、高い耐久と相性の良い回復の追加効果があるため、非常に汎用性が高い技です。
効果:相手が道具を持っているとき威力が1.5倍になり、その道具を使えなくする。
こちらもタイプ一致のメインウェポン。クレセリア、ゲンガー、ギルガルドなどに対して刺さり、道具を使えなくする追加効果によってメガシンカ以外のほとんどのポケモンを弱体化させることができるので、非常に優秀な技です。
効果:場に出したターンしか使えないが、必ず先制でき、100%の確率で相手を怯ませる。(優先度+3)
ダブルバトルにおいて非常に強力な技。威力は低いですが、相手1体を確実に行動不能にすることで、味方の隣のポケモンを動きやすくしたり、相手の戦術を崩すことが可能になるので、多くの場面において役立ちます。しかし、場に出したターンしか使えないという点と、メガガルーラなどSが負けているポケモンの「ねこだまし」には先手を取られてしまうという点には注意が必要です。
効果:必ず先制でき、そのターンの間、味方に対する相手からの先制攻撃を無効にする(優先度+3)
ダブルバトルにおいてはファイアローの「ブレイブバード」、ボルトロスの「でんじは」、メガガルーラの「ふいうち」など先制の効果を持った技が使われる機会が多いため、この技によってそれらを無効にすることで、ズルズキン自身を守ったり、味方のポケモンを安全に動かすことができます。
「まもる」と違って連続で使っても失敗しないので、いつでも気兼ねなく使うことができる点も優秀です。上手く使えば勝負が決まることもあるほど強力な変化技ですが、優先度は「ねこだまし」と同じなので、Sが負けているメガガルーラの「ねこだまし」などに対しては先手を取ることができない点には注意が必要です。
努力値配分
H252 A252 D4
耐久ベースの物理アタッカーなので、HAに全振りします。余りの4は、ポリゴン2の特性「ダウンロード」でCが上がるのを避けるために、Dに振ります。
運用方法
ズルズキンは、特性「いかく」によって場に出すだけで相手の物理アタッカーを弱体化させることができるので、先発から出してサイクル戦に組み込み、場に出す回数をできるだけ増やすことで強さを発揮します。
物理ポケモン以外にもダブルバトルにおいて採用率の高いポケモンの多くに強いため、弱点技や等倍高火力技を受けないように気を付ければ、序盤から終盤まで生き残ることが可能です。
ズルズキンと相性の良いポケモンは「メガサーナイト」です。
ダブルバトルにおいてメガガルーラと並んでトップクラスの性能を誇るメガシンカ枠であり、ズルズキンの苦手とする格闘タイプに滅法強いため、強力な並びとなります。メガサーナイトは物理耐久が低いという弱点があるため、ズルズキンの特性「いかく」によってそれを補えるという点でも相性が良いです。