【ORAS】エルフーン(おいかぜ採用やどみが型)についての育成論
2016/08/11
今回は、BWで登場したエルフーンの育成論をご紹介します。このエルフーンというポケモンは、S種族値は116で、ライコウ、チラチーノ、アグノムより1高いです。いたずらごころという特性が非常に強力です。変化技を優先度+1で打てるというこの特性は仕事を確実にできます。
環境に多いボルトロスがそれを体現しているといえます。また、エルフーンはいたずらごころの特性をもっているポケモンの中で一番Sの種族値が高いです。そのため、変化技を駆使する構築に強いです。レパルガッサメタモンはレパルダスがねこのてで出てくる技をキノコのほうしに限定させることで、先制キノコのほうしを打つ戦法です。
これに対してエルフーンは1匹で完封することができます。ボルトメタゴーリはボルトロスでいばりにいばったあと、Aが上昇したポケモンをメタモンでコピーするギミックと、ボルトロスでいばるとでんじはをうって動きづらくさせたポケモンにムラっけオニゴーリで能力をあげるギミックを搭載した組み合わせです。
これらも、エルフーンのいたずらごころ+みがわりで防ぐことができます。また、エルフーンには耐久型とやどりぎみがわり型があり、読み間違えると詰むことがある点も優秀です。耐久型は全体の15.2%ほどいます。コットンガードの採用率がその割合だからです。やどりぎみがわり型は採用率を考えると35%ほどです。
残りの半数は起点構築型やアタッカー型などに分かれます。エルフーンは60.2%がおくびょうで30.2%でずぶといです。素早さに補正をかけて、最速いたずらごころで動いてくることが多いでしょう。持ち物は33.4%が食べ残しです。この多くはやどりぎみがわり型でしょう。次点で31.9%がきあいのタスキです。
きあいのタスキを持っている場合は追い風等で起点を作るタイプが多いと考えられます。型が多岐にわたるため、最初の対面では、動きを予想しづらいポケモンです。今回はそのエルフーンの中でも強力な型であるやどりぎみがわり型の紹介をします。
エルフーン:かぜかくれポケモン
性格:おくびょう
特性:いたずらごころ
持ち物:たべのこし
エルフーンの種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
60 | 67 | 85 | 77 | 75 | 116 |
おくびょう確定です。最速でいたずらごころを使うためです。素早さに補正をかけていないと、レパルダスやボルトロスと有利対面を作れない場合があります。
たべのこしやどりぎのたね+みがわり戦法と非常に相性がいいです。運用方法については後述します。
努力値の配分はH252 B4 S252です。最速にすためSは確定として、Cに関してはパーティと相談になります。Cに振った場合の主な仮想敵はローブシン等になります。
今回の技構成
タイプ | 技名 | 威力 | 命中率 |
---|---|---|---|
くさ | やどりぎのタネ | ー | 90 |
ノーマル | みがわり | ー | ー |
ひこう | おいかぜ | ー | 100 |
フェアリー | ムーンフォース | 95 | 100 |
やどりぎのタネ
毎ターン、相手のHPを最大HPの1/8ずつ減らし、その分自分のHPを回復させる技です。草タイプには効きません。やどりぎのタネを軸にしているポケモンなので草タイプのポケモンには弱いです。
みがわり
相手のポケモンの攻撃技と変化技を防ぐためにあります。みがわりは1/4の体力を削りますが、やどりぎのタネとたべのこしの分でほとんど回復できるので何回もみがわりを使えます。相手もHPはやどりぎのタネでどんどん削れていくのでスリップダメージで勝てます。
おいかぜ
エルフーンが不利対面をとってしまった場合に、おいかぜを使って死に出しで有利対面を作ることができます。おいかぜを使ったターンにエルフーンが瀕死になることができれば後続のポケモンがかなり有利に動くことができます。
特にガルーラやニンフィアにつなぐことができれば大きなアドバンテージです。しかし、一応この技はサブウェポンなので、やどりぎとみがわりをメインに使っていきたいポケモンではあります。
ムーンフォース
基本的には使わない技ですが、攻撃技がないといろいろ大変なので一応入れてあります。草タイプには弱いですが、一応この技はキノガッサに対しての打点になります。
あとは素早さが速いので、他のポケモンはギリギリまで削ったポケモンに対して、ダメおしでダメージを与えることができます。その点で、攻撃技は必要です。
運用方法
このポケモンの戦い方は一般的に「やどみが」と言われています。やどりぎのタネを相手のポケモンにうって、相手のポケモンの攻撃はみがわりで防ぎます。そうしていると、相手のポケモンのHPはだんだん削れていくのに対し、こちらのHPはやどりぎの回復分と食べ残しの回復分があるので、HPがほとんど減りません。
この戦法ならガブリアスやマリルリ、ちょうはつを持たないボルトロスやランドロスにも勝てます。みがわりが貼ってある状態なら、ちょうはつをもたないゲンガーやギルガルド、ゲッコウガ、バシャーモ、甘えたSのファイアローにも勝てます。
2回攻撃でみがわりを壊すガルーラやみがわりを貫通できる技を持つニンフィアなどには勝てません。みがわりを貼っているポケモンにも基本的に勝てません。
しかし、やどみがエルフーンはハマると完全に相手を詰ませられるポケモンなので運用に慣れていけばどんどん使いやすくなると思います。