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【ORAS】ブラッキー(物理耐久型)についての育成論

      2016/06/16

◆ブラッキー

概要

種族値
HP:95 攻撃:65 防御:110 特攻:60 特防:130 素早さ:65

ブラッキーは種族値から分かる通り、耐久がウリのポケモンです。ただ、HPがそこまで高くないため、受けループなどに使われるような耐久ポケモンに比べると、技も特性が貧弱な点と相まって、少し頼りなくも見えます。

しかし、ブラッキーの非常に魅力的な点として、ブラッキー単体で相性のいい技をたくさん覚え、フェアリータイプ以外ならば、安定して1対1の交換を行うことができる点があります。また、回復技も豊富なため、確定2発以上の攻撃を必要とする相手ならば、攻撃に耐えつつ、状態異常などで着実とダメージを与えることが可能な点も挙げられます。

パーティ全体のサポートを行うことはできませんが、ブラッキー1体で相手のポケモンを的確に落とせるだけのポテンシャルはあるので、パーティの中でどうしても突破することのできない相手にぶつけることで、無理やり突破させ、バトルを有利に進めることは可能です。仮想敵は基本的にブラッキー単体で有利、または不利にはならない相手ならば、運込みで落とせる可能性は十分にあります。パーティの苦手な相手を倒す秘密兵器としての役割を担わせるといいでしょう。

技考察

攻撃技

ブラッキーには、サブウェポンと呼べるような技をあまり覚えません。ただ、メインウェポンとなるタイプ一致の悪タイプの技には、クセが強く、なおかつ高火力になりうる技があるので、それを補助技と併用することでダメージを重ねていく戦法がメインとなります。

イカサマ

いばると併用して使う攻撃技です。相手の攻撃力が高ければ高いほど火力がますので、高火力アタッカーを相手にする際には、いばるを使わずとも半分くらいまではダメージを与えることができます。ただし、自身も半分は削られてしまうため、いばると併用して使う方が、相手を落とせる確率は上がります。

しっぺがえし

のろいと併用すべき攻撃技です。後攻しやすい素早さの低いブラッキーにとっては、最大の技威力になることが多いです。ただし、自身の攻撃力が低いために、メガゲンガーでさえ確定1発で落とせない程、やや火力不足が懸念されます。ですので、火力の底上げをするのろいとのコンボが必須となるでしょう。

おいうち

相手のポケモンが入れ替わるときにでもダメージを与えることのできる優秀な技です。読み合いが必要になりますが、相手の交換を促す技として、あくび、いばるなどを覚えるので、おいうちでダメージを与えられるチャンスは多いです。

バークアウト

他の技とは違い、特殊技ではありますが、命中すれば確実に相手の特攻を下げることができるので、間接的に耐久を上げることが可能です。特殊アタッカーと対面した際、または交換読み、もしくはめいそうなどの積み技を使う相手への対策としても役に立ちます。また、防御が高く、特殊が極端に低い相手への打点としても使える時もあります。

回復技

つきのひかり

ブラッキーの回復技として採用される確率が最も高い技です。天候で回復量が変化しますが、天候変化がメジャーな戦略ではなくなったので、安定して回復しやすくなり、消費ターンも1ターンのみですので、かなり使いやすい技だと言えるでしょう。ただし、PPが低いので、回復できる回数が少ないのがデメリットとして挙げられます。

ねがいごと

回復までに2ターン消費するというデメリットはありますが、あくびやまもると相性が良く、どちらも覚えるブラッキーだと非常に使いやすい技です。また、自身以外のポケモンの回復も行うことができる点も、メリットだと言えるでしょう。

ねむる

…回復量はどの回復技よりも多いが、カゴの実、もしくはねごとが必須となる回復技です。また、シンクロと合わせることによって、状態異常にも強くなり、どくどく主体の耐久ポケモン対策としては使える技です。

補助技

あくび

…高い流し性能で、ねがいごとのターン稼ぎ、おいうちを打つタイミング作りなど、非常に優秀な補助技です。使い勝手は良いので、どの型でも入れておくと使える技となるでしょう。

いばる

…イカサマとセットで活躍する補助技です。相手を混乱させるので、運勝負に持ち込むことになりますが、相手の攻撃力を上げてしまうため、運次第では一撃でこちらが落とされる可能性もあります。ただし、落とされなければイカサマで大ダメージを与えることができ、もともと高火力のアタッカーに打つと、弱点相手ならば確定1発で倒すことができることもあります。また。この技自体にも流し性能があるので、おいうちを打つチャンスも作れます。

のろい

しっぺがえしと併用する技です。素早さを下げる代わりに、攻撃、防御を上げられるので、火力と耐久を同時に挙げられます。もともと素早さの低いブラッキーにしてみれば、素早さダウンもあまり意味がありません。無補正無振りでも一度使用するだけで素早さは最遅ギルガルドよりも低くなるので、ギルガルド相手にも最高威力でしっぺがえしを打つことができるようになります。

ちょうはつ

耐久相手、特にナットレイなどの素早さの遅い耐久ポケモンには有効な技です。ただ、素早さの低いブラッキーでは、積み技を使う素早い相手には先制でちょうはつを打つことができない、というデメリットもあります。なので、ピンポイントにブラッキーよりも遅いポケモンに使うための技だと言えるでしょう。

どくどく

毒状態にでき、なおかつブラッキーでも相手にしにくい耐久ポケモンには有効です。クレセリアやラッキー、ハピナスなど打てる相手は多く、耐久ポケモン相手へのダメージソースとなります。

まもる

ねがいごとのターン稼ぎ、もしくはどくどくかたべのこしのターン数を稼ぐために使う技です。やはり、技スペース的に厳しいので、どくどくを採用する場合以外には、どうしても除外しがちな技です。

特性考察

ブラッキーの特性は、シンクロかせいしんりょくです。第六世代に入ってから、いわなだれやねこだましの採用率が高くなったので、せいしんりょくを選ぶ意義が生まれました。

せいしんりょくならば、メガガルーラのねこだましでもひるまないので、イカサマを入れる、もしくは体力回復を行うなども可能です。また、せいしんりょくかもしれない、というプレッシャーも与えられるので、ねこだまし自体を行わせないようにさせることもできます。

シンクロの場合は、どくどく主体の状態異常を行う相手に有効です。ただし、せいしんりょくと違い、六世代に入ってからは、電気タイプの麻痺無効、おにびを打つファイアローなどの存在もあり、シンクロの使い勝手は悪くなった印象があります。

どちらを使用するかは、仮想敵によるでしょう。もしも、メガガルーラなどを意識するのであれば、せいしんりょく。どくどくを使う耐久ポケモンを意識するのならば、シンクロとしておきましょう。

せいかく考察

性格は、物理防御を特化させるのであれば、「わんぱく」もしくは「のんき」、特殊防御を特化するのであれば、「しんちょう」もしくは「なまいき」を選ぶといいでしょう。バークアウト、のろいを使う場合には「のんき」か「なまいき」を選ぶことが多いようです。また、イカサマをメインウェポンとし、サブウェポンにバークアウトを使用するのであれば、攻撃にマイナス補正のある性格でも大丈夫です。

もしも、耐久ポケモンなどを相手に先制していばるを使いたいのであれば、素早さ補正のある性格を選んで調整することをオススメします。特化しないのであれば、補正がなくとも防御、特防は高数値ですので、たくさん努力値を割かなくとも、ある程度の耐久は期待できます。

性格もまた、仮想敵次第で、どの素早さまでの相手を抜きたいか、または抜く必要が無く、特殊、物理どちらの攻撃を受けながらダメージを与えたいか、という点を考えて選ぶようにしましょう。

努力値

努力値の基本は、性格補正のある部分に極振りをして、HPにも極振りすることがオススメです。防御に特化させた場合、メガガルーラのすてみタックルを確定2発で耐え、ハチマキガブリアスのげきりんでも確定2発です。ただし、確定2発にするには、特化させる必要はありません。

ただ、回復技を使って受け続けたいのであれば、特化するのがオススメです。また、ギルガルドを相手にしたいのであれば、補正は必須で、補正無しだと確定2発、ありだといのちのたま以上の持ち物を持っていて、確定2発となります。特殊防御の場合も同様ですが、特化させることで、ギルガルドの補正ありのラスターカノンに確定4発で耐えるようになります。

ちなみに、素早さですが、調整をする際に、素早さ補正ありの性格ならば、124振るだけで、無振りクレセリアまでは抜くことが可能です。ですので、先制してバークアウト、どくどくを打ちたいと言う場合、または、メガハッサムにいばるを打ちたい、というときには使えるのではないか、と思います。

もちもの

もちものは、特殊型の相手をする場合はたべのこしがオススメで、物理、特に接触技を使ってくる相手ならば、ゴツゴツメットが良いでしょう。また、ねむるを使う場合は、カゴの実一択になります。

総評

ブラッキーは、のろしっぺ型か、いばるイカサマ型のどちらかに絞られてしまいますが、そのどちらでも強力であることには変わりありません。1対1の交換になる場合が多く、多数のポケモンを倒せるようなポテンシャルはありませんが、不利なフェアリータイプか格闘タイプでなければ、うまく立ち回れば倒すことは可能です。パーティにとって、絶対に勝てない相手がいるのであれば、ブラッキーを使って、無理やり突破させることも視野に入れて、使用してみることをオススメします。

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