【ORAS】メガチルタリスについての育成論
2016/07/14
今回はシングルバトルにおける「メガチルタリス」の育成論です。
【メガチルタリス】
特性:フェアリースキン
種族値:H75 A110 B110 C110 D105 S80
タイプ:ドラゴン/ひこう
特性:しぜんかいふく、ノーてんき
種族値:H75 A70 B90 C70 D105 S80
概要
チルタリスは、ルビーサファイアで登場した「ドラゴン/ひこう」タイプのポケモンです。種族値について見ると、耐久は平均よりやや高めですが、火力が低く、Sも中途半端であるため、あまり恵まれているとは言えません。
タイプの組み合わせは優秀ですが、同タイプに種族値や特性が強力なボーマンダ、カイリューというライバルが存在していたため、この2匹を差し置いてまで採用する理由を見つけるのが難しく、長らく評価は高くありませんでした。しかし、ORASでメガ進化が登場したことで、他のドラゴンタイプと差別化できる要素を多く獲得しました。
メガチルタリスは、「ドラゴン/フェアリー」タイプに変化したことが最大の強化点であると言えます。このタイプの組み合わせはメガチルタリスのみが有しているため、他のポケモンでは実現できない役割を果たすことができます。
メジャーなポケモンの中では、ガブリアス、バシャーモ、メガリザードン(X・Y両方)、ヘラクロス、カイリュー、サザンドラ、ロトム(フロストを除く)、ボルトロス、サンダーなど非常に多くのポケモンに対して有利を取ることができます。特にメガリザードンX・Yの両方に強いポケモンというのは非常に数が少ないので、リザードン軸の相手に迷わず選出できる駒として重宝します。
また、メガ進化によって火力と物理耐久の種族値が上がったことも優秀な要素の一つであり、立ち回りがしやすくなりました。メガガルーラ、メガゲンガー、フェアリータイプなど不利な相手も存在しますが、メガチルタリスはサイクル戦に組み込みやすいポケモンなので、不利な相手に対して有利なポケモンを採用することで十分戦うことができます。
持ち物
チルタリスナイト
メガチルタリス型なので、これで確定です。
メガ進化前の特性
しぜんかいふく(他のポケモンに交代すると、状態異常が治る。)
状態異常を受けたときに交代するだけで治すことができる優秀な特性です。できるだけ早くメガ進化をしたいポケモンですが、メガ進化前に受けた状態異常が痛いと感じる場合に有効的に活用することができます。
メガ進化後の特性
フェアリースキン(ノーマルタイプの技がフェアリータイプになり、その威力が1.3倍になる。)
メガ進化前は火力が低いポケモンでしたが、この特性とメガ進化による火力種族値の上昇が合わさることで十分な火力も獲得しました。この特性を活かし、耐久・耐性を重視したアタッカーとして運用することができます。
性格
ひかえめ(Cが上がりやすくなり、Aが下がりやすくなる)
特殊アタッカーとして運用したいため、「ひかえめ」とします。耐久に補正をかけることも選択肢にはなりますが、メガチルタリスは基本的に「数値受け」ではなく「タイプ受け」として扱うポケモンなので、耐久数値よりも火力数値の方が重要であると言えます。
技構成
効果:通常攻撃技
特性「フェアリースキン」によって実質的に威力175の大技となります(元の威力90×フェアリースキンの効果1.3×タイプ一致補正1.5)。相手の身代わりを貫通することができる音技である上、命中100%でデメリットもないので、文句なしのメインウェポンと言えます。基本的にはこの技で負担をかけていくことを重視していきたいです。
効果:1割の確率で相手を「やけど」状態にする。
ハイパーボイスが通らない鋼タイプに対する打点です。H振りのメガハッサム、ナットレイを確定1発で落とすことができるので、役割破壊となります。しかしヒードランには通らない技なので、PT全体でナットレイやハッサムよりヒードランが重いと感じる場合はこの枠に「じしん」を採用すると良いでしょう。
どくどく
効果:相手を「もうどく」状態にする。
ハイパーボイスでは押し切れない、「クレセリア」「ポリゴン2」といった高耐久ポケモンの機能を大きく奪う技です。試合が長期化すればするほどこちらの有利となるので、サイクル戦に強いメガチルタリスとの相性が優れています。
効果:HPの半分を回復する。
サイクルを回す中で消耗したHPを回復できる優秀な技。メガチルタリスは、相手の選出によっては複数のポケモンに対応しなければいけないこともあるので、この技によってHPを高く保つことが重要となります。
努力値配分
H:244
C:252
S:20
耐久重視の特殊アタッカーとして運用したいので、HCベースの配分とします。HPは252振りすると実数値が偶数の182になってしまい、定数ダメージが増えてしまうので、奇数の181で留めるよう244振りとします。Cは役割を重視して全振り、余りは同族に対して先手を取ることを期待してSに振ります。
運用方法
メガ進化後の豊富な耐性を活かしてサイクル戦に組み込むため、先発で出してメガ進化をしておくと立ち回りやすくなります。しかし、それを読んで相手がメガチルタリスに強いポケモンを先発に出してくることもあるので、PT全体で相性補完をして、できるだけ早くチルタリスがメガ進化できる状況を作り出したいです。
有利対面では基本的に「ハイパーボイス」で相手に負担をかけていき、体力が減ってきたときには「はねやすめ」、耐久型が出てきたら「どくどく」、鋼が出てきたら「だいもんじ」といったように各技の使うべきタイミングが分かりやすいのもメガチルタリスの使い勝手の良さの1つです。
チルタリスと相性が良いポケモンとしては、フェアリータイプ、メガガルーラに強い「ナットレイ」、フェアリータイプ、鋼タイプ、メガゲンガーに強い「ヒードラン」などが挙げられます。この2匹もメガチルタリスと同様にサイクル戦に強い要素を多く持っているので、非常に同時選出しやすいです。
メガチルタリスは有利不利がはっきりしているため扱いやすいメガ進化ポケモンです。入手も難しくないので、是非育成してみてはいかがでしょうか。