【ORAS】ホルード(とつげきチョッキ型)についての育成論
2016/06/06
今回はシングルバトルにおける「ホルード」の育成論です。
ホルード
種族値:H85 A56 B77 C50 D77 S78
特性:ものひろい、ほおぶくろ、ちからもち
概要
ホルードはXYから登場したポケモンで、「ノーマル・じめん」という最終進化形では唯一のタイプを持っている点が特徴的です。このタイプの組み合わせは攻撃面において等倍以上を取ることのできる範囲が広い上に、防御面でもゴースト技と電気技を両方無効にできるという貴重な耐性があるため、非常に優秀と言えます。
特に電気技は「でんじは」や「ボルトチェンジ」など相手にアドバンテージを取られやすい技が多いので、それを無効にできるのは大きな強みです。種族値は、H・B・D・Sが平均程度、A・Cが低めという値になっていますが、Aに関しては後述の特性「ちからもち」で補うことができるので、物理アタッカーとして運用できます。
同じくPTに採用されやすい地面タイプとしては「ガブリアス」「霊獣ランドロス」「マンムー」「カバルドン」など多くのライバルが存在しますが、ホルードも特有の強みを持っているので、それを活かすことができれば十分に活躍することができます。
持ち物
とつげきチョッキ:変化技が使えない代わりに、Dが1.5倍になる
ゴーストと電気が無効というホルードの耐性に合った持ち物。これを持たせることにより、ギルガルド、ゲンガー、ボルトロスなどのメジャーポケモンに強くなります。攻撃技も優秀なものを数多く習得するため、変化技を使えないというデメリットも気になりません。
特性
ちからもち:攻撃が2倍になる
種族値からは想像もできない高火力を引き出す特性です。ホルードは補正をかけて全振りした場合のA実数値は118と高い数値ではありませんが、特性によってこれが2倍になるので実際のA実数値は236となります。
これは命の珠を持った陽気ガブリアスとほぼ同じ火力であり、その火力を強化アイテムなしで出すことができるので、非常に強力であるということが分かります。この高火力こそがホルードの最大の特徴です。
性格
いじっぱり:Aが上がりやすくなり、Cが下がりやすくなる
火力を最大限に活かすために性格は「いじっぱり」です。Aに特化することでシールドフォルムのH252振りギルガルドを「じしん」で75%ほどの確率で落とすことができます。マンムー、ガブリアスの場合は強化アイテムがなければ「じしん」をシールドフォルムのH252振りギルガルドに確定で耐えられてしまうので、この火力の違いが差別化要素になります。
技構成
効果:通常攻撃技
威力・命中共に安定したメインウェポン。ギルガルド、ヒードラン、メガゲンガー、メガクチートなど多くのメジャーポケモンの弱点を突くことができます。非接触技であるため、ゴツゴツメット持ちの繰り出しによって消耗してしまうこともありません。
効果:通常攻撃技。なつき度に応じて威力が変動する。
第二のメインウェポン。弱点を突くことはできませんが、等倍で攻撃できる範囲が広く、「じしん」と同様に威力・命中共に安定しているため非常に使い勝手の良い技です。
この技が半減される「岩タイプ」「鋼タイプ」には「じしん」で弱点を突くことができるため、相性補完に優れています。ただし、「じしん」と異なり接触技であるため接触ダメージには注意しましょう。
効果:先制攻撃技
タイプ一致の先制技。ホルードはSが平均程度の数値であるため、自分より速い相手に対して使用する機会が多いです。この技があることによって打ち合いに強くなるため、確定技です。
効果:相手が道具を持っている場合に威力が1.5倍になり、その道具を使えない状態にする。
命中・追加効果が優秀なサブウェポン。相手の道具を使えなくすることで、相手のメガ進化以外のポケモンを大きく弱体化させることができます。相性補完としても優秀であり、クレセリアやメガ進化していないゲンガーに対する打点となるため是非欲しい技です。
努力値について
努力値配分:H244 A252 B4 D4 S4
実数値:H191 A118 B98 C* D98S99
解説
特性による高火力と「とつげきチョッキ」によって確保できる高い特殊耐久を活かすため、HAベースで調整します。HPは定数ダメージが最小となる16n-1になるように調整し、Aは高火力物理アタッカーとしての運用なので全振り、Dは「とつげきチョッキ」を持たせた際の実数値の効率を意識して偶数調整にし、余りをBとSに振り分けました。
実数値だけを見ると高くは見えませんが、特性「ちからもち」と持ち物「とつげきチョッキ」の補正を考慮した実数値は、H191 A236 B98 C* D147 S99となり、かなり高水準な数値のポケモンであることが分かります。
運用方法
電気・ゴーストタイプの特殊ポケモンに強いという耐性を持っているため、それらのポケモンに後出しして、高火力の技で負担をかけていくという運用が強力です。具体的な役割対象は、ボルトロス、ゲンガー、ギルガルド、ヒートロトム、サンダー、ライコウなどです。
このほか、タイプ一致で弱点を突かれない特殊ポケモンに対しても対面では有利なことが多いです。
一方で物理ポケモンには、メガガルーラ、ガブリアス、バシャーモ、マンムーなど苦手な相手が多いので、他のポケモンで対策することが必要となります。
相性の良い味方としては、高い物理耐久を持つ「クレセリア」、メガガルーラに強く汎用性の高い「メガゲンガー」、特性「いかく」からのメガ進化が可能で数値の高い「メガボーマンダ」などがオススメです。