【ORAS】ドリュウズ(物理アタッカー型)についての育成論
2016/08/27
今回はシングルバトルにおける「ドリュウズ」の育成論です。
【ドリュウズ】
種族値:H110 A135 B60 C50 D65 S88
特性:すなかき、すなのちから、かたやぶり
概要
ドリュウズは、ブラックホワイトで登場した「じめん/はがねタイプ」のポケモンです。種族値を見ると、まず目に付くのは135という高いAです。135というA種族値は、同じ地面タイプで環境トップの「ガブリアス」よりも高いため、非常に強力であることが分かります。
この高いA種族値を活かして、高火力物理アタッカーとして運用することができます。BDは低めの数値となっていますが、HPが高いため総合的な耐久はそれほど低くありません。Sも平均以上あり、使わないCが低いという配分になっているので、全体的にバランスの良い種族値を持っていると言えます。
ドリュウズの型は大きく2つに分けられます。一つ目は特性「すなかき」で、天候が砂嵐の状態で高速エースとして運用する型、2つ目は特性「かたやぶり」で一貫性の高い地面技を主軸に攻めていく型です。「すなかき」型は5世代では主流でしたが、6世代に入って永続天候が廃止され、5ターンという制限が加えられたため、やや使いにくくなってしまいました。
その一方で、天候に左右されずに強さを発揮できる「かたやぶり」型が数を増やしています。「かたやぶり」は「相手の特性の影響を受けずに攻撃できる」という特性で、これによって特性「ふゆう」のポケモンにもタイプ一致の地面技を当てることができる点が非常に優秀です。
特性「ふゆう」のポケモンにはロトム、ゲンガー、クレセリア、サザンドラなど使用率の高いポケモンが多く、これらのポケモンで地面技対策をしている人も少なくないため、環境に刺さっている特性であると言えます。
特性
かたやぶり(相手の特性の影響を受けずに攻撃できる)
特性「ふゆう」のポケモンに地面技を当てることができる他、特性「がんじょう」のポケモンに一撃技を当てることができるようになるなど、攻撃範囲が広がる優秀な特性です。この特性でなければ全く別の型となってしまうので、確定です。
性格
いじっぱり(A↑ C↓)
ドリュウズの最大の強みである高いAを活かすため「いじっぱり」とします。
持ち物
こだわりスカーフ(持たせると同じ技しか出せなくなるが、Sが1.5倍になる)一貫性の高い攻撃技を持っており、中速であるドリュウズと非常に相性の良い持ち物。これを持たせることによって、最速メガミミロップや最速メガゲンガーより速くなるので、ほとんどのポケモンに先手を取れるようになります。
技構成
効果:通常攻撃技
タイプ一致のメインウェポン。
特性によって「ふゆう」のポケモンにも当てることができるため、非常に攻撃範囲が広いです。高威力でありながらデメリットもない優秀な技なので、主にこの技で攻めていくことを意識したいです。一貫性が高いため「こだわりスカーフ」の同じ技しか出せないというデメリットを軽減することもできます。
効果:3割の確率で相手を怯ませる
こちらもタイプ一致のメインウェポン。
「じしん」を無効にされてしまう唯一のタイプである飛行タイプに等倍で入り、フェアリータイプの弱点を突くことができる優秀な技です。先手を取った場合に3割で発生する怯みの追加効果も非常に強力で、運が良ければ負け濃厚の試合すら勝ちに繋げてしまうほどの逆転性能を持っている技です。
効果:3割の確率で相手を怯ませる。
メインウェポンが両方半減以下にされてしまうボルトロス、メガリザードンY、ファイアローなどの弱点を突くことができるサブウェポン。
アイアンヘッドと同様に3割怯みの追加効果があり、運勝ちを拾いやすい優秀な技です。しかし威力は控え目で、命中率も不安なので、出来る限りこの技には頼らないような立ち回りを意識したいです。
効果:一撃必殺技。
通常の攻撃技では突破が難しい高耐久ポケモンも一発で倒すことができる強力な技。また命中率・回避率ランクの影響を受けずに3割で当たる技であるため、「ちいさくなる」を積まれて要塞化したピクシーなどにも刺さります。命中率は3割と低い技ですが、火力が低いことが多い高耐久ポケモンとの対面では試行回数を稼ぎやすいです。その場合には数発外しても問題ないことが多く、一度でも当てれば大きなアドバンテージが得られる技なので、非常に優秀です。
努力値配分
H4 A252 S252
「こだわりスカーフ」を持たせて高速物理アタッカーとして運用したいため、ASに全振りします。
余りは、総合的な耐久を少し上げるためHに4振りします。
運用方法
ドリュウズは、「こだわりスカーフ」によって確保した高いSと、広範囲のタイプ一致技「じしん」を主軸にして、相手PTに負担をかけていく立ち回りが強力です。
序盤に繰り出すと飛行タイプや高耐久ポケモンに止められてしまうことが多いので、相手全体が疲弊してきた中盤以降に繰り出して「掃除役」としての役割を持たせることで、最も性能を活かすことができます。「相手のポケモン3体をスカーフドリュウズの圏内に入れる」という分かりやすい勝ち筋を事前に考えることができるので、立ち回りがしやすくなります。
またドリュウズは「アイアンヘッド」「いわなだれ」による怯みや、「つのドリル」など3割の確率で試合展開を一変させてしまうような性能を持ったポケモンでもあります。
3割という確率は頼り切ってしまうには危険ですが、試行回数を稼げばかなりの確率で一度は発生する確率です。
したがって、3割の確率が発生しなくても問題ないような立ち回りをしつつ、発生すればラッキーという考えを持って行動することができれば、ドリュウズの強みを最大限に活かせていると言えます。
ドリュウズと相性が良いポケモンは「メガボーマンダ」です。
攻撃性能の高いメガ進化でありながら、ドリュウズの弱点タイプを全て半減以下で受けることができ、メガ進化前の特性「いかく」によってドリュウズの耐久を補うことも可能なので、非常に強力な並びを作ることができます。