【ORAS】メガレックウザ(ダブルバトル型)についての育成論
今回はGSダブルバトルにおける「メガレックウザ」の育成論です。
レックウザ:てんくうポケモン
種族値:H105 A150 B90 C150 D90 S95
特性:エアロック
メガレックウザ
種族値:H105 A180 B100 C180 D100 S115
特性:デルタストリーム
レックウザはルビーサファイアで登場した「ドラゴン・ひこうタイプ」の伝説ポケモンです。伝説ポケモンらしく合計種族値がトップクラスで、その中でも150という非常に高いAとCが際立っています。これに加えて優秀なタイプと、火力種族値を活かせる豊富な攻撃技も持っているので、伝説ポケモン同士の対戦でも活躍できる非常に強力なポケモンと言えるでしょう。
レックウザは元々の性能も高い伝説ポケモンでしたが、ORASではストーリーでも重要度の高いポケモンであり、新たにメガシンカを獲得しました。メガレックウザの種族値は、通常レックウザと比べてA30、B10、C30、D10、S20と全体的に上昇しました。
特に、95と高いとは言えなかったSが115になり一気に抜ける相手が増えた点が大きな強みと言えます。
AとCは共に30上昇したことでどちらも全ポケモン中5位以内に入るほどの爆発的な種族値を獲得し、安定して受けられるポケモンはほとんど存在しなくなりました。耐久に関しては伝説ポケモンと戦うことを考えるとやや不安ですが、最低限の数値は持っていると言えるでしょう。
これだけでも十分強力なメガレックウザですが、最大の強みはメガシンカ型でありながら別の持ち物を持たせることができるという点です。通常メガシンカポケモンは持ち物がメガストーン固定になってしまいますが、メガレックウザは専用技「ガリョウテンセイ」を覚えさせることでメガシンカが可能になるので、他の持ち物によって火力をさらに上げたり、耐久をカバーすることができます。
特性
メガシンカ前:エアロック(天気変化の効果を無効にする)
メガシンカ後:デルタストリーム(天気を乱気流状態にする)
メガ進化前の特性は「エアロック」で、カイオーガ、グラードンなど天候変化ができる伝説ポケモンに対して圧力をかけることができます。メガ進化後の特性は「デルタストリーム」で、乱気流状態では飛行タイプが弱点技を受けたときそのダメージを軽減できるなどのメリットがあります。
乱気流は、ゲンシグラードンの強い晴れ、ゲンシカイオーガの強い雨を上書きすることができ、またこの2つでしか上書きされることもないので、場を支配する能力が高いです。
性格
むじゃき(S↑ D↓)
高い攻撃、特攻、素早さを活かして両刀アタッカーとして運用したいので、「むじゃき」とします。
持ち物
きあいのタスキ(HPが満タンの時に瀕死になるダメージを受けても、1残して耐える)
高火力ポケモンが多数存在しているGSダブル環境において行動機会を確保するためには是非欲しい持ち物。メジャーな氷技が4倍弱点となってしまうので持たせることで安定性が高くなります。
努力値配分
A252 C4 S252
物理メインの両刀型にしたいので、ASに全振りします。余りの4は特殊技の火力を上げるため、Cに振ります。
技構成
効果:攻撃後にBとDが1段階下がる。
レックウザの専用技であり、メガシンカするためには覚えておかなければならない技ですが、性能自体も非常に強力であり、タイプ一致メインウェポンとして機能します。威力が非常に高い技でありながら命中が安定しており、デメリットである耐久ダウンは「きあいのタスキ」を持たせているこの型ではほとんど気になりません。
効果:先制攻撃技(優先度+2)
レックウザにお馴染みの強力な先制技。メガレックウザはS種族値が上昇したとはいえ抜かれてしまう相手も一定数いるので、それらに対しても先手を取れるこの技があることで打ち合い性能が大きく上昇します。元の技威力と火力種族値が合わさって先制技としては破格の火力を出すことができます。
効果:使用後にCが2段階下がる。
上2つの攻撃技が両方半減されてしまう鋼タイプの弱点を突くことができるサブウェポン。特にGSルールにおいてカイオーガ、ゼルネアス対策として採用率の高いナットレイに刺さります。ゲンシグラードンの強い晴れで天候を上書きされた際には、等倍でも高い火力の技として利用できるので非常に優秀です。
効果:そのターンに受ける技から身を守る。
ダブルバトルにおいて重要性の高い変化技。メガレックウザは強力な伝説ポケモンであり相手から狙われやすいので、落とされてしまう状況でも1度身を守ることができるこの技は是非欲しいです。
運用方法
メガレックウザは攻撃性能が非常に高く、相手パーティを崩壊させることができるほどの火力を持っていますが、その一方で耐久面には不安があり、「きあいのタスキ」が潰れてしまうとすぐに倒されてしまう恐れがあります。したがって、「まもる」を上手く使う、味方ポケモンの「いかりのこな」「このゆびとまれ」でかばうなど、レックウザが攻撃を受けない状況を作り出す動きを狙っていきたいです。
また、先手を取って相手を倒せるような場面では、攻撃して倒してしまえば相手からの攻撃を受けないということもあります。
まさに「攻撃は最大の防御」となるので、非常に効率の良い動きをすることができます。メガレックウザを使う上で特に意識したいことは、「できる限り攻撃を受けず、できる限り攻撃する」ということです。
強力ゆえにマークが厳しいポケモンではありますが、元のポテンシャルは非常に高いので上手く扱うことができればトップクラスの活躍ができるポケモンであると言えるでしょう。