【ORAS】キノガッサ(ローテーション・スイッチトリパ型)についての育成論
【キノガッサ】
高いA種族値と特性テクニシャン、さらにはキノコのほうしまで搭載した直球から変化球まで投げ分ける有能な投手として第五世代を謳歌したポケモン、キノガッサ。悲しいかな盛者必衰というもので、六世代で弱体化のレッテルを貼られ、レートではめっきり姿を見なくなっってしまいました。
しかし、最近では徐々に見直しが進み、個体数を再び増やし始めています。今回はローテ―ションのスイッチトリパにおけるキノガッサを考察していきましょう。
スイッチトリパって?
相手が高速パなど、自分よりS種族値が全体的に高めの構築ならトリックルーム(略してトリル)を打ち、逆に鈍足が多め(通常のトリパだけでなく、ドサイドンナットレイなどを多めに含んだ通常パ、ならびにヤーティ)の場合はトリルを打たず戦うパーティです。
相手がトリパでトリルを使ってきた場合は基本的にトリルを返しますが、このキノガッサの場合は一度だけ裏をかける可能性もあります(後述)。
性格・特性
特性は優秀なものが揃っていますが、今回は「テクニシャン」型を考察します。
性格はトリル下で抜けるポケモンを多くするため、A↑S↓の『ゆうかん』一択です。
個体値・努力値
スイッチトリルには相手が高速パや追い風パのときのみトリルを使う型もあるようですが、今回は積極的にトリルを打つことを想定し最遅調整です。特殊技は使わないためCは不問、その他は最高数値で固定です。
HAぶっぱが一番使用感よかったので今回はこれで。仮想敵によってはHを削りBに回すのもありだと思いますが、その場合Hぶっぱのときに耐えられた不一致や等倍の特殊技は耐えられなくなる可能性があります。また、みがわりを使う際はHを236にすれば実数値が165(4n+1)になります。
[物理]
A252(182)ガブげきりん確2(74.2%~88%)
特化(200)ハッサムバレパン確3(37.7%~44.9%)
[特殊]
特化(200)ゲンガーめざ氷確2(74.2%~87.4%)
持ち物候補
その他候補:きあいのタスキ、各種半減実
実戦で幾度か使ってみましたが、こちらからゴーストに打点がなく、かつ、こちらにゴーストが一貫するように最初の三匹を配置すると、面白いように鉄球投げつけが刺さります。特に相手の手持ちにゲンガーがいる場合、クレセリアを見せておくと初手ちょうはつしてくることが多いため、ほぼ無償で一匹持っていけることが多かったです。
読みは要求されますが決まれば痛快なので是非お試しあれ。ついでに、てっきゅう持ちの場合は鈍足ポケにも上から胞子を撒けるようになるなど、相手の盲点を突くプレイングが可能になります。
なおトリル下で
最遅調整+鉄球:最遅ドータクン抜き、最遅35族(ヌオー)抜き抜き抜き
になりますので、参考までに。お気づきの方もいると思いますが、この調整は鉄球込みでトリル下のドサイドンを抜けるのです。タネマシンガン使用時、ヒット回数と急所を加味すると、ガブの地震2耐え調整のドサイドンでも瀕死率65.59%(ほぼ2/3)となります。
技構成
確定技:マッハパンチ、タネマシンガン、キノコのほうし
テクニシャン型なので低威力技が固定なのと、胞子は抜く理由がありません。トリル状態で上から胞子を撒く姿は圧巻です。
選択技:なげつける、みがわり
なげつけるがイチオシですが、その場合は持ち物がくろいてっきゅう固定になります。みがわりを使う場合は努力値をH236にすることで4n+1調整を。
H4(168)サザンドラ確1(110.7%~132.1%)
H4(181)メガガルーラ中高乱1(93.9%~112.7%)
B4(116)ガブリアス高乱2(48%~57.3%)
H252(207-110)マリルリ確2(60.8%~72.4%)
H244B132(221-167)ドサイドン確3(33.9%~42%)
特化(207-134)ブルンゲル中乱3(31.8%~37.6%)
特化(207-183)スイクン超高乱3(32.8%~40.5%)
特化(202-178)ヤドラン超高乱4(24.7%~29.7%)
特化(227-189)クレセリア乱6(14.5%~17.6%)
H252(167-100)メガゲン確1(117.3%~138.9%)
相方候補
トリル始動の最安定ポケ。高い耐久と再生技でちょうはつのないファイアローを受けられるためシナジーがよい。