【ORAS】クロバット(ダブルバトル型)についての育成論
2016/11/04
今回はダブルバトルにおける「クロバット」の育成論です。
【クロバット】
種族値:H85 A90 B80 C70 D80 S130
特性:せいしんりょく
クロバットは、金銀で登場した「どく・ひこうタイプ」のポケモンです。一世代前の赤緑で既に登場していた「ゴルバット」の進化形になります。半減以下にできるタイプが6つと優秀な耐性を持っており、その中には6世代で新たに登場したフェアリータイプも含まれるので、現環境において非常に動きやすいタイプを持っていると言えるでしょう。
種族値を見ると、Sが130と非常に高い点が目に付きます。この数値は全ポケモン中でもトップクラスとなっており、多くの相手に対して先手を取ることができます。
その他の種族値についてもH85、A90、B80、D80と高めの数値になっており、Cも70と平均程度の数値があるため、全体的にバランスの良いステータスを持ったポケモンと言えます。
優秀な要素を多く持っているクロバットですが、ORAS環境は以前と比べると高火力ポケモンが非常に増えており、A90とトップメタのポケモンに比べると見劣りするクロバットはアタッカーとしては動きにくくなってしまいました。
しかし、速いSからの変化技によって場を整える性能が非常に高いので、変化技主体の型として運用するのであれば現環境でも十分活躍することができます。特にダブルバトルにおいて強力な要素を多く持っており、優秀なサポート役として機能します。
特性
せいしんりょく(ひるまない)
ダブルバトルにおいて採用率の高い技「ねこだまし」を受けても怯まずに行動できる優秀な特性です。この特性により高火力の「ねこだまし」を使ってくるメガガルーラにも強気に突っ張ることができます。
また霊獣ランドロスの「いわなだれ」やトゲキッスの「エアスラッシュ」などに対しても怯みを恐れずに行動できるため、安定性の高い動きをすることができます。
性格
おくびょう(S↑ C↓)
高いSを活かしたサポート型として運用したいため、「おくびょう」とします。物理攻撃技を採用するのであれば「ようき」も候補になりますが、今回の型では採用しないため、「おくびょう」です。
持ち物
メンタルハーブ
(「ちょうはつ」「アンコール」「いちゃもん」「メロメロ」「かなしばり」「かいふくふうじ」を受けたとき1度だけ無効にする)
妨害系の変化技に対して行動が保障される優秀なアイテムです。特に「ちょうはつ」「アンコール」は使用ポケモンが多く、サポート型のクロバットが受けてしまうと機能停止してしまうので、それを1度でも無効にすることで役割を遂行しやすくなります。
努力値配分
H252 B4 S252
高いSを活かしたサポート型として運用したいので、HSに全振りします。
余りの4は、トップメタのメガガルーラなどを意識してBに振ります。
技構成
効果:4ターンの間、自身と味方のSが2倍になる。
サポート型クロバットにほぼ確定で採用されるほど優秀な技。自身と味方のSを2倍にすることによって、こちらが先手を取れる場面がかなり増えます。
クロバットは元々Sが高いため相手に妨害される前にこの技を使用しやすいのも強みです。メガガルーラやメガサーナイトなど中速ポケモンのサポートとして非常に有用であり、強力な勝ち筋を作れる技なので採用しない手はないでしょう。
効果:必ず先制でき、そのターン自身と味方に対する相手からの先制技を受けない。(優先度+3)
ダブルバトルにおいて使用率の高い先制技を無効化できる優秀な技。味方ポケモンを「ねこだまし」から守ることができる他、ファイアローの「ブレイブバード」、ボルトロスの「でんじは」、メガガルーラの「ふいうち」など先制技全般を無効にできるので、非常に汎用性が高い技です。
効果:3ターンの間、相手は変化技を使えなくなる。
相手の変化技を封じることができる優秀な技。クロバットはSが130と非常に高いため、先手を取って相手の変化技による展開を封じやすいです。
スイクンの「おいかぜ」、モロバレルの「キノコのほうし」、クレセリアの「トリックルーム」などを使えなくすることで相手のプランを大きく崩すことができます。
効果:相手のHPを残りHPの半分にする。
多くの相手を安定して削ることができる技。ダブルバトルにおいて強力なメガシンカポケモンであるメガガルーラ、メガサーナイト、メガリザードンYなどは多くの相手を確定2発以内で倒すことができる高火力を持っているので、クロバットが先にこの技で相手のHPを半分にしておけば、単体では倒すのに2ターンかかる相手も1ターンで倒すことができます。
味方のメガシンカポケモンの性能をさらに高める技として非常に優秀です。
運用方法
味方を「おいかぜ」でサポートすることがクロバットの最大の役割なので、先発で繰り出すのが基本となります。特性によって「ねこだまし」を無効にでき、「メンタルハーブ」によって特性「いたずらごころ」のポケモンからの「ちょうはつ」も無効にできるので、ほぼ確実に「おいかぜ」を使用することができます。
「おいかぜ」を使用するよりも相手の展開を妨害することが重要と思われる場面では「ファストガード」「ちょうはつ」を使っていきましょう。
味方のポケモンの火力を底上げしたい場合には「いかりのまえば」が有効です。多様なサポートが可能なクロバットですが、この型のクロバット単体では相手を倒すことが難しいので、ラスト1匹にクロバットが残ってしまうことがないように注意しましょう。
前述したように、クロバットは多くのメガシンカポケモンとの相性が良いので、様々なパーティにおいて活躍することができます。